NEC:サーバーの海外展開もレノボと連携検討-まず中国

サーバー国内最大手のNECはパソ コン事業で先月提携した中国パソコン最大手のレノボ・グループ(聯想 集団)とサーバー事業の海外展開でも中国を手始めに連携することを検 討している。山元正人執行役員常務が9日に開いたサーバーやクラウド サービスなどを含むプラットフォーム事業の説明会で明らかにした。

山元氏によると、レノボのサーバー事業はまだ台数が少なく、中国 での販売先も政府系が中心だと説明、「NECのほうがラインアップは はるかに多いので補完関係にある」と述べ、「まずは中国をターゲット にして販売していきたい」と語った。いつからどうするか具体的な連携 内容は現在、協議中という。

独立系調査会社ティ・アイ・ダヴリュの服部隆生アナリストは「自 前による中国市場の開拓はなかなか大変で時間がかかるため、誰かと組 んでやりたかったという思いがあるのではないか」とコメント。パソコ ン市場の成長も見込みにくいなか、レノボにとってもポジティブとの見 方を示した。

NECは2012年度にプラットフォーム事業の売上高を4100億円、 営業利益率で5%を目指すことも同日発表。情報をインターネット上の サーバーで処理するクラウドコンピューティングの普及によりデータ 量が爆発的に増え、多くのデータを高速処理する需要が高まるため、同 事業は成長が見込まれている。

また同事業の海外売り上げ比率は約25%(09年度実績)のため、 新興国を中心に海外でのサーバー事業を強化する。NECのサーバーの 世界シェアは現在約2%、年間出荷台数(汎用サーバー単独)は14万 台強。山元氏はシェア、出荷台数とも「できるだけ早く倍増を狙う」と 述べた。目標にはレノボとの連携効果はまだ織り込んでいない。

サーバーはクラウドサービスの基盤となるデータセンター整備拡 大に伴い、台数は伸びるものの単価下落も著しい。このため山元氏は、 コスト削減で価格競争力をつけ、製品の付加価値もつけながら販売増に つなげたい、としている。

プラットフォーム事業の10年度の売上高は前年度比3%増の3850 億円、営業損益は110億円の黒字(前年度は17億円の赤字)を予想。 同事業の売上高は全業績に対して約12%、営業利益では約11%を占め る。

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