ダラス連銀総裁:国債購入の一段の拡大には非常に慎重

米ダラス連銀のフィッシャー総 裁は、連邦準備制度理事会(FRB)のこれ以上のバランスシート 拡大には「非常に慎重だ」と述べ、そのような状況につながる措置 には恐らく反対する考えを示した。

フィッシャー総裁は8日、ダラスで講演し、「経済や金融シス テムに想定外のショックが発生しない限り、金融当局は現在の国債 購入プログラムで限界に挑みつつあると思う」と発言。「米連邦公 開市場委員会(FOMC)が追加の金融緩和を提案した場合、私が 反対票を投じないとは想像し難い」と述べた。

FOMCは今年6月末までに6000億ドル(約49兆3600億 円)規模の国債を追加購入する、いわゆる量的緩和第2弾(QE2) を実施中。フィッシャー総裁は、過去最大規模となっている景気刺 激型の金融緩和の解消をいち早く主張する当局者の一人になると 自ら予想。「インフレ圧力が商品以外の物価全般に波及している前 兆が表れたら、早い段階で米国債の保有縮小と金融引き締めを目指 す。私はその最前線にいるだろう」と語った。

また、講演後に記者団の質問に答え、6月までのQE2完了後 の一段の追加措置に反対する姿勢をあらためて強調し、金融政策は 「米財政の病の治療薬」ではないと表明。「米国の経済と雇用創出 の伸び悩みを是正する解決策は現在、FRBにはない」とも述べ、 「財政・規制政策を策定する人たちの手に委ねられている」と指摘 した。

同総裁は成長を促す政策の実施は議会にかかっていると説明。 「FRBは責務を果たしてきた」とした上で、「米企業が米国人を 雇用するインセンティブを持てるようにするのは、立法や課税、支 出に携わる人たちの責任だ。FRBの仕事ではない」と語った。

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