トヨタの回復に弾み-急加速問題の米調査結果は「最良」との指摘

販売を落ち込ませ、品質への評価 を傷付けたトヨタ自動車の過去最大規模のリコール(無料の回収・ 修理)。意図せぬ急加速問題の原因は車の電子系統にはなかったとの 米政府の調査結果は、そのリコールの影響から立ち直りつつある同 社に勢いを与えそうだ。

スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)エクイティ・リサ ーチの自動車業界アナリスト、エフラム・レビー氏(ニューヨーク 在勤)は、今回の調査結果について「トヨタが望めた内容としては 最良のものだ」と指摘。「同社のブランドは再びかつての栄光を極め ることはないかもしれないが、回復するだろう」と述べた。同氏は、 トヨタの米国預託証券(ADR)の投資判断を「ホールド」として いる。

トヨタはしかし、このような調査結果を受けても引き続き、品 質は改善されたと消費者に納得させる必要がある。同社の米自動車 販売台数は昨年、業界全体が11%増となる中で0.4%減少。同社は 依然として数百件の訴訟を抱え、リコールに伴う米国での制裁金支 払額は自動車メーカー1社としては過去最大に上った。

調査会社、米IHSオートモーティブのアナリスト、レベッカ・ リンドランド氏は、調査結果によってリコールされた乗用車やトラ ックに不具合があった事実が変わることはないと指摘。「実際に亡く なったり、けがをしたりした人がいる。急発進する車があったのは 事実だ。トヨタは電子制御系統に問題はなく、機械的な欠陥が原因 だったとしているが、事故が起きたことに変わりはない」との見方 を示した。

市場調査会社の英インターブランドは今月、リコールの累積的 な影響で、トヨタのブランドイメージの価値が昨年、16%低下して 257億ドル(約2兆1160億円)になったとの推計を示した。それ でも、日本で最も価値の高いブランドの座を維持している。

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