【個別銘柄】トヨタ、日触媒、横河電、フィデア、サンケン、ダイキン

9日の日本株市場で株価変動材料の 出た銘柄の終値は以下の通り。

トヨタ自動車(7203):前日比5.2%高の3670円。東証1部市場 の売買代金1位。販売拡大や収益改善策などが寄与し、今期(2011年 3月期)連結純利益予想を従来の3500億円から4900億円(前期比2.3 倍)に上方修正した。また、トヨタ車の意図せぬ加速問題は、電子系統 の不具合ではなく機械的な欠陥が原因だったことが、米政府の調査で明 らかになった。

日本触媒(4114):4.1%高の974円。一時5.9%高の991円と、 08年1月15日以来、約3年1カ月ぶりの高値を付けた。アクリル酸市 況の上昇に加え、機能性化学品事業が拡大し、11年3月期の連結純利 益予想を従来比23%増の190億円に引き上げた。また、1株当たり1 円としていた記念配当を3円に上積みし、期末配当は10円から12円に 増配される見通しになった。

鬼怒川ゴム工業(5196):2.5%高の498円。2.9%高の500円まで 上げ、1996年7月以来、14年7カ月ぶりの高値を更新した。国内や北 米、中国での自動車生産増に加え、購買コストの削減も奏功し、11年 3月期の業績予想を上方修正、連結純利益は従来比16%増の50億円の 見通しになった。4円としていた期末配当を5円に増配するとも発表。

フィデアホールディングス(8713):7.1%高の257円。10年4- 12月の連結純利益は前年同期比2.2倍の32億4300万円に拡大し、11 年3月通期予想の37億円に対する進ちょく率は88%に達した。役務取 引等収益などの積み上げや与信コストの削減などが奏功した。同社は、 荘内銀行と北都銀行の合併により設立された持株会社。

サンケン電気(6707):11%高の500円で東証1部の上昇率3位。 液晶テレビや自動車向け、白物家電向け製品の好調による半導体デバイ ス事業の増収効果から、10年4-12月の連結営業利益は41億円と、前 年同期の84億円の赤字から大きく改善した。11年3月期計画は65億 円の黒字を維持。

セイコーホールディングス(8050):8%高の297円。10年4- 12月の連結純利益は42億3800万円だった。持分法投資損益の改善、 役員退職慰労引当金戻入による特別利益の計上などが寄与し、前年同期 の54億8600万円の赤字から改善した。

横河電機(6841):11%安の662円で東証1部の下落率2位。11 年3月期の純損益見通しが赤字であることなどを理由に、未定としてい た期末配当を無配にすると発表した。前期実績は1株当たり2円。11 年3月期連結純損失は25億円を見込む。

日本信号(6741):6.3%安の665円。システムの初期不良で生産 工程の一部で遅延が生じたことなどから、11年3月期の連結純利益は 従来予想比27%減の24億円に落ち込む見通しになった。インフラ輸出 のテーマ性から株価が上昇していたものの、本業が追い付いていないこ とで失望売りが優勢となった。

ダイキン工業(6367):3.1%安の2837円。10年10-12月は、連 結売上高は前年同期比9.1%増の2796億円だったが、固定費増加や材 料価格の上昇などで、営業利益は13%減の160億円と減益に転じた。 収益力に対する不安から、11年3月期利益計画の未達懸念が高まった。

大林組(1802):3.1%安の377円と続落。10年4-12月の連結営 業利益が前年同期比44%減益になったと8日午後に発表。アナリスト からは、完工高の減少を補うほど採算が改善していないことなどが指摘 され、野村証券やUBS証券などが投資判断を引き下げた。

ピクセラ(6731):制限値幅いっぱいの80円(30%)高の345円 ストップ高。家電エコポイントの制度変更前の液晶テレビの駆け込み需 要などが寄与し、11年9月期の連結純利益予想を従来比2.1倍の3億 6000万円に増額修正した。

セコム(9735):3.2%高の4155円。3.6%高の4170円まで上げ、10 年7月16日以来、約半年ぶりの高値を付けた。セキュリティサービス 事業が回復基調となっているうえ、メディカルサービスも伸び、8日に 発表した昨年4-12月期決算は、連結営業利益が前年同期比2.3%増の 735億円と、4-12月期として過去最高益を達成した。足元の好業績を 評価する買いが優勢となった。

タカタ(7312):6.1%安の2524円。午後の取引で急落。一時 10%安の2409円と、09年3月30日以来、約2年ぶりの日中下落率を 記録した。AP通信が9日、米連邦捜査局(FBI)が同社のデトロイ ト事務所を家宅捜索した、と報道したことを受けた。

アイダエンジニアリング(6118):4.7%高の426円。10年4-12 月の連結純損益は6億9300万円の黒字に転換した。前年同期は60億 9600万円の赤字だった。中国やインド、メキシコなど新興国向けの受 注が大幅に増えたという。

参天製薬(4536):3.9%高の3075円。日本政策投資銀行と業務資 本提携を結び、同行を割当先として自己株式191万株を処分すると発表 した。調達額は約56億円。海外市場への事業展開を加速するとしてお り、業容拡大への期待が広がった。

住友不動産(8830):2.8%安の2013円。10年4-12月期の連結 純利益は前年同期比6%減の444億円だった。オフィスビル市況の悪化 で、不動産賃貸が減収減益となった影響が出た。11年3月期通期の予 想は530億円を据え置き。

大日本精化工業(4116):4.3%高の506円。車両業界、家電・O A機器業界向け化学品が堅調に推移し、10年4-12月の連結営業利益 は前年同期比64%増の78億円だった。前期比40%増の86億円で据え 置いた11年3月通期計画に対する進ちょく率は90%。

フェローテック(6890):6.4%高の1445円。一時11%高の1510 円と、08年10月2日以来の高値水準を回復した。太陽電池関連事業で シリコン結晶製造装置の出荷が順調に進む見込みであり、11年3月期 の連結純利益予想を従来比39%増の32億円に引き上げた。良好な収益 環境を評価した買いが膨らんだ。

DOWAホールディングス(5714):5.9%安の586円。UBS証 券は8日、投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。JPモルガ ン証券も同日、「中立」から「アンダーウエート」に下げた。JPモル ガンでは、業績改善を市場が過度に織り込んでおり、現状のバリュエー ションの正当化は困難としている。

東京電力(9501):1.7%高の2090円。三菱UFJモルガン・スタ ンレー証券は8日、投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」、目 標株価を2050円から2450円に引き上げた。

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