日産自:今期予想を増額、純利益3150億円-販売拡大など

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仏ルノーと資本・業務提携関係にあ る日産自動車は、今期(2011年3月期)連結業績予想を上方修正した。 販売拡大などにより、純利益予想は従来の2700億円から、3150億円 (前期比7.4倍)に見直した。

日産自が9日に発表した決算資料によると、今期予想の売上高を 従来の8兆7700億円から8兆8000億円(前期比17%増)、営業利益 を従来の4850億円から5350億円(72%増)に増額した。今期の為替 前提は従来の1ドル=84.4円から85.4円、同1ユーロ=111.9円から

112.5円にそれぞれ見直した。

今期計画の世界販売は従来の410万台に対し、416万5000台(前 期比18%増)とした。日産自は世界市場で1-3月に5車種を投入予 定など、今期に10車種の投入を計画している。

日産自の田川丈二執行役員は決算会見で、中国市場の伸びが今年 スローダウンして「健全な成長」になるとの見通しを示したほか、中 国市場は日産自にとって「利益率が非常に高い」と語った。一方、エ ジプト工場の再開は状況を慎重に見極めている段階と述べたほか、工 場停止の影響は軽微と語った。

クレディ・スイス証券の株式調査部アナリストの高橋一生氏は、 日産自の今期予想の上方修正について「ほとんどマーケット・コンセ ンサス予想通りの数字」と述べた。また、国内を除く地域で順調に販 売が拡大しており、北米での収益が大きい点が大手他社と違うと指摘 した。

独立系調査会社ティー・アイ・ダヴリュ(TIW)の高田悟シニ アアナリストは、日産自の決算発表前に、「今期は中国で政府方針にう まく乗った形で販売を増やし、北米では他社がモデル末期を迎え苦戦 する中で、そこそこ健闘した」と述べた。また、リーマンショック後 は成長市場向に収益性のいいモデルをつくり、「タイ生産のマーチなど、 販売を伸ばし、同時に収益をきちんととる。アグレッシブな数量目標 を出してくる姿勢も評価できる」とコメントした。

10-12月の連結決算は、売上高が前年同期比5.3%増の2兆1028 億円、営業利益が同15%減の1140億円、純利益は同78%増の801億 円となった。米国や中国などを中心に販売が拡大した。一方、営業減 益ながら、持ち分法による投資利益370億円を計上しており、ルノー の損益が大幅改善したことが寄与した。

--取材協力:向井安奈 Editor:Hideki Asai、Tetsuzo Ushiroyama

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井上加恵 Kae Inoue

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