米国債:下落、間接入札が低下-10年債利回り4月来最高

米国債相場は下落。3年債 (規模320億ドル)の入札で、落札全体に占める海外の中央銀行を 含む間接入札の割合が低下したことを嫌気して売りが出た。間接入札 の比率は2007年5月以来で最低だった。

10年債利回りは4月以来の高水準に上昇した。米財務省は9 日に240億ドル規模の10年債入札を実施するほか、翌10日には 30年債を160億ドル発行する。今月4日に発表された米雇用統計で 1月の失業率が予想外に低下したほか、中小企業の楽観指数も伸び、 景気拡大のペース加速が示唆された。バーナンキ連邦準備制度理事会 (FRB)議長は9日、下院予算委員会での証言を予定している。米 国債購入計画からの出口戦略に注目が集まっている。

ウンダーリッヒ・セキュリティーズのマネジングディレクター で米国債トレーディング責任者のマイケル・フランゼーズ氏は、 「3年債入札が好調でなかったのは、市場参加者が持ち高を調整し、 金融政策の見通し変更に動いていることを示唆している」と指摘。 「FRBは金融引き締めにより積極的になる可能性がある」と続けた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時29分現在、既発3年債利回りは前日比12ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.36%。利回りは、 2009年12月以来で最長となる7日連続で上昇した。同年債(表面 利率1%、2014年1月償還)価格は10/32下げて、98 31/32。

10年債利回りは11bp上昇して3.74%と、昨年4月30日 以来の高水準。2年債は9bp上げて0.85%と、6月3日以来の最 高だった。

ラッカー総裁

リッチモンド連銀のラッカー総裁は、米景気回復のペース加速 を受けて、「米連邦公開市場委員会(FOMC)は、6000億ドルの 米国債購入計画の定期的な見直しをかなり真剣に進める必要がある」 と述べた。

ラッカー総裁は8日、デラウェア州ニューアークで講演し、 「米国債購入計画を開始してから、景気見通しが明らかに改善され てきており、計画をかなり真剣に見直す必要があることを示唆して いる」と指摘。「経済活動の水準はリセッション(景気後退)前のト レンドを取り戻してはいないものの、インフレが加速し得る状況に あるため、計画の見直し作業は厳しいものになるだろう」と続けた。

ダラス連銀のフィッシャー総裁は、連邦準備制度理事会(FR B)のバランスシートをこれ以上拡大させるのには「非常に慎重だ」 と述べ、それにつながるような措置には恐らく反対票を投じるだろう と続けた。

フィッシャー総裁は8日、ダラスで講演し、「経済や金融シス テムに想定外のショックが発生しない限り、金融当局は現在の国債購 入枠を押し進めるだろう」と発言した。

入札結果

財務省が実施した3年債入札の結果によると、最高落札利回り は1.349%と、入札直前の市場予想の1.345%を上回った。前回入 札(1月11日)は1.027%だった。間接入札の割合は27.6%。 1月は39.4%だった。過去10回の平均は41.3%だった。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は3.01倍と、過去10回の 平均は3.15倍となっている。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直 接入札者の比率は10.1%だった。1月の入札では16.2%、過去 10回の平均は14.5%。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのデータによると、3 年債の投資リターンは2010年は4.1%だった。米国債全体のリタ ーンは5.9%。

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