2月8日の米国マーケットサマリー:株が続伸、消費関連株に買い

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3633 1.3583 ドル/円 82.34 82.33 ユーロ/円 112.26 111.82

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 12,233.15 +71.52 +.6% S&P500種 1,324.57 +5.52 +.4% ナスダック総合指数 2,797.05 +13.06 +.5%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .84% +.08 米国債10年物 3.73% +.10 米国債30年物 4.76% +.06

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,364.10 +15.90 +1.18% 原油先物 (ドル/バレル) 87.17 -.31 -.35%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要通貨の大半に対して 下落。中国が利上げしたものの、高利回り資産への選好は後退しなか った。

ユーロは主要16通貨中12通貨に対して上昇。エジプトの金融 市場で正常化の兆しが示され、域内の政情不安が強まるとの懸念が後 退した。世界の経済成長との関連が強いブラジル・レアルと南アフリ カ・ランドが上昇率トップ。円は対ドルでの上げを消す展開。米3年 債入札(発行額320億ドル)に反応し、米国債の利回りが上げを拡 大したことが手掛かりとなった。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの為替ストラテジスト、マー ク・マコーミック氏は「市場参加者は中国が懸命に経済を減速させよ うとしていると理解しており、多くはソフトランディング(軟着陸) になると考えている。つまりは長期的な商品通貨のリスク環境を支持 することになる」と指摘。「きょうは他通貨の上昇という面を除けば、 ドル安が相場を動かしている」と加えた。

ニューヨーク時間午後2時56分現在、ドルはユーロに対し1ユ ーロ=1.3627ドルと、前日の1.3583ドルから0.3%安。円は対 ユーロで0.4%下げて1ユーロ=112円27銭(前日は111円82 銭)。ドルは対円で0.1%未満上げて1ドル=82円39銭(前日は 82円33銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。ダウ工業株30種平均は昨年7月以来最長の 連続高となった。週間米小売売上高の持ち直しを好感したほか、既存 店売上高が予想を上回ったマクドナルドに買いが集まった。

マクドナルドは2.6%高。米国際ショッピングセンター評議会 (ICSC)が発表した週間小売売上高は5週ぶりのプラス。これを 背景に米百貨店のJCペニーやメーシーズも上昇した。S&P500種 株価指数の銀行株指数は業種別24指数の値上がり率トップ。RBC キャピタル・マーケッツは規制当局が銀行の増配をまもなく認める可 能性があると指摘した。住宅需要の回復を予想する声が相次ぐ中、S &P500種の住宅建設株指数も値上がりした。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、ダウ工業株30種 平均は前日比71.52ドル(0.6%)上昇の12233.15ドルと、7 営業日続伸。終値ベースでは2008年6月16日以来の高値となった。 S&P500種株価指数は0.4%高の1324.57と、08年6月以来 の高値。

サンアメリカ・アセット・マネジメントの運用担当者、スティー ブ・ニーメス氏は、企業業績は「事前予想よりもはるかに好調で、そ こそこの売上高や高い利益率に支えられている」と指摘。「これらは 米景気が回復の勢いを増している初期の兆しだ」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。3年債(規模320億ドル)の入札で、落札 全体に占める海外の中央銀行を含む間接入札の割合が低下したことを 嫌気して売りが出た。間接入札の比率は2007年5月以来で最低だっ た。

10年債利回りは4月以来の高水準に上昇した。米財務省は9日 に240億ドル規模の10年債入札を実施するほか、翌10日には30 年債を160億ドル発行する。今月4日に発表された米雇用統計で1 月の失業率が予想外に低下したほか、中小企業の楽観指数も伸び、景 気拡大のペース加速が示唆された。バーナンキ連邦準備制度理事会 (FRB)議長は9日、下院予算委員会での証言を予定している。米 国債購入計画からの出口戦略に注目が集まっている。

ウンダーリッヒ・セキュリティーズのマネジングディレクター で米国債トレーディング責任者のマイケル・フランゼーズ氏は、 「3年債入札が好調でなかったのは、市場参加者が持ち高を調整し、 金融政策の見通し変更に動いていることを示唆している」と指摘。 「FRBは金融引き締めにより積極的になる可能性がある」と続けた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後2時50分現在、既発3年債利回りは前日比11ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.35%。利回りは、 2009年12月以来で最長となる7日連続で上昇した。同年債(表面 利率1%、2014年1月償還)価格は10/32下げて、98 31/32。

10年債利回りは10bp上昇して3.3%と、昨年4月30日以 来の高水準。2年債は9bp上げて0.85%と、6月3日以来の最高 だった。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は上昇。2週間ぶりの高値をつけた。中 国が利上げを発表したため、消費者物価の上昇に備えた金需要が高ま った。

世界経済をけん引するアジアでは当局者が景気過熱の抑制に努め ており、今年に入ってからインドやインドネシア、タイ、韓国が利上 げに踏み切っている。1月の中国のインフレ率は2年半ぶりの水準に 加速すると予想されている。国連は先週、1月の世界の食料価格指数 が過去最高水準に達したと発表し、高止まりするとの見通しも示した。

ラサール・フューチャーズ・グループ(シカゴ)の金属トレーダ ー、マット・ジーマン氏は、「インフレに備えた金買いが入っている。 中央銀行のタカ派的な姿勢が強まるにつれ、インフレが懸念されるだ ろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 4月限は前日比15.90ドル(1.2%)高の1オンス=1364.10ド ルで終了した。一時は1368.70ドルと、1月20日以来の高値をつ けた。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は4日続落。中国が利上げを発表した ため、同国の燃料需要が弱まるとの懸念が高まった。中国の利上げは 昨年10月中旬以降で3度目。

中国人民銀行(中央銀行)はインフレ抑制に向け、指標の1年物 貸出基準金利を6.06%と、現行の5.81%から引き上げる。エジプ ト情勢の緩和に加え、9日発表の在庫統計で原油在庫が4週連続で増 加するとの見通しも売りを誘った。

BNPパリバ・コモディティ・フューチャーズのブローカー、ト ム・ベンツ氏(ニューヨーク在勤)は、「現在、中国が主な材料だ。 中国の金利上昇は景気鈍化につながり得る」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比54セント(0.62%)安の1バレル=86.94ドルで終了した。

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