2月8日の欧州マーケットサマリー:独2年債下落、中国利上げで

欧州の為替・株式・債券・商品 相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3664 1.3583 ドル/円 82.02 82.33 ユーロ/円 112.07 111.82

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 288.56 -.18 -.1% 英FT100 6,091.33 +40.30 +.7% 独DAX 7,323.24 +39.62 +.5% 仏CAC40 4,108.27 +17.47 +.4%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 1.44% +.07 独国債10年物 3.26% +.00 英国債10年物 3.84% +.01

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,363.50 +16.00 +1.17% 原油 北海ブレント 99.53 +.28 +.28%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は総じて高い。UBSやアルセロール・ミタル、 スウォッチ・グループの業績が予想を上回り、中国の過去4カ月で 3回目の利上げがもたらす影響を打ち消す形となった。

鉄鋼会社アルセロール・ミタルとスウェーデンの銀行、スウェ ドバンクは大幅高。スイスの時計メーカー、スウォッチは5.8%高。 同社の2010年通期利益は42%増加した。スイスの銀行、UBSは

4.3%上げた。同行への富裕層顧客からの資金は2四半期連続で純 流入だった。

ストックス欧州600指数は288.56と、下落率は0.1%未満だ った。指数構成銘柄の騰落比率は4対3。

センパー・コンスタンティア・プリバトバンク(ウィーン)の ファンドマネジャー、フィリップ・ムシル氏は、「決算はかなりのプ ラス要因だった」と述べ、「投資家は市場と経済への信頼を一段と強 めている。民間投資家は高利回りを求めており、それは高リスク資 産にしか見つからない」と語った。

中国人民銀行(中央銀行)がウェブサイトに掲載した発表資料 によると、指標の1年物貸出基準金利は6.06%と、現行の5.81% から引き上げられる。9日から実施。1年物預金金利も3.00%と、

2.75%から引き上げる。

アルセロール・ミタルは2.8%上げ、昨年5月以来の高値を付 けた。スウェドバンクは5.2%高となった。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではドイツ2年債相場が下落。中国が政策金利を引 き上げたことが響いた。また、インフレ加速が本格化した場合に政 策担当者は措置を講じる必要があると、欧州中央銀行(ECB)の 当局者が発言したことも背景にある。

ドイツ10年債利回りは1年ぶり高水準まで4ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)に迫った。ECBの政策委員会メンバ ー、ルクセンブルク中央銀行のメルシュ総裁は7日遅く、インフレ 率の上昇が一時的でなく、二次的影響をあおる場合はECBの「厳 しい介入が必要になろう」との見解を示した。

ギリシャ国債を中心に周辺国債も下げた。ギリシャ政府は3億 9000万ユーロ規模の国債入札を実施した。欧州各国の首脳が救済基 金をめぐる意見の相違を解消できなかったことを背景に、スペイン 国債は続落した。

クレディ・アグリコルCIB(ロンドン)の資本市場戦略担当 副ディレクター、オーランド・グリーン氏は、「メルシュ氏の昨夜の コメントは極めてタカ派的で、これが短期債に影響を与えた」と述 べ、「ECBの口調には依然としてタカ派的な響きがある。中国の利 上げは今後の世界経済の成長にとってプラスではない」と続けた。

ロンドン時間午後4時28分現在、ドイツ2年債利回りは7bp 上昇し1.43%。同国債(表面利率1%、2012年12月償還)価格 は0.12ポイント下げ99.22。ドイツ10年債利回りはほぼ変わら ずの3.25%。前日には2010年2月22日以来の高水準となる

3.29%まで上昇した。

中国利上げ

中国人民銀行(中央銀行)がウェブサイトに掲載した発表資料 によると、指標の1年物貸出基準金利は6.06%と、現行の5.81% から引き上げられる。9日から実施。1年物預金金利も3.00%と、

2.75%から引き上げる。

ギリシャ10年債利回りは14bp上昇し11.20%となった。週 末に欧州連合(EU)の首脳会議が開催されてから、25bp上げて いる。ドイツ10年債に対するスプレッド(上乗せ利回り)は793 bpに拡大した。

スペイン10年債利回りは前日比7bp上昇の5.32%、イタリ ア10年債利回りは6bp上昇し4.75%となった。

◎英国債市場

英国債市場では2年債相場が3営業日ぶりに上昇。同利回りは 2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.54%。同 国債(表面利率4.5%、2013年3月償還)価格は0.025ポイント 上げ106.015となった。

一方、10年債利回りはほぼ変わらずの3.84%。同国債は前週 に5日続落し、昨年11月以降で最大の下げを記録した。英国の経済 データが明るさを増すに伴い、イングランド銀行(英中央銀行)が インフレ抑制に向けて利上げを余儀なくされるとの観測が広がった ことが背景にある。

ブルームバーグ・ニュースのエコノミスト調査によると、キン グ総裁率いる金融政策委員会(MPC)は10日の会合で政策金利を 過去最低の0.5%に据え置くと、回答者62人全員が予想している。 インフレ率は目標2%のほぼ2倍の水準にあり、昨年12月は3.7% と、2008年11月以来の高水準を付けた昨年4月に並んだ。

エコノミスト40人を対象にした別の調査によると、MPCは 10-12月(第4四半期)に政策金利を25bp引き上げ0.75%にす ると見込まれている。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae +1-212-617-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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