欧州債:独2年債が下落-中国利上げやECB当局者発言に反応

欧州債市場ではドイツ2年債相場 が下落。中国が政策金利を引き上げたことが響いた。また、インフレ 加速が本格化した場合に政策担当者は措置を講じる必要があると、欧 州中央銀行(ECB)の当局者が発言したことも背景にある。

ドイツ10年債利回りは1年ぶり高水準まで4ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)に迫った。ECBの政策委員会メンバー、 ルクセンブルク中央銀行のメルシュ総裁は7日遅く、インフレ率の上 昇が一時的でなく、二次的影響をあおる場合はECBの「厳しい介入 が必要になろう」との見解を示した。

ギリシャ国債を中心に周辺国債も下げた。ギリシャ政府は3億 9000万ユーロ規模の国債入札を実施した。欧州各国の首脳が救済基金 をめぐる意見の相違を解消できなかったことを背景に、スペイン国債 は続落した。

クレディ・アグリコルCIB(ロンドン)の資本市場戦略担当副 ディレクター、オーランド・グリーン氏は、「メルシュ氏の昨夜のコ メントは極めてタカ派的で、これが短期債に影響を与えた」と述べ、 「ECBの口調には依然としてタカ派的な響きがある。中国の利上げ は今後の世界経済の成長にとってプラスではない」と続けた。

ロンドン時間午後4時28分現在、ドイツ2年債利回りは7bp上 昇し1.43%。同国債(表面利率1%、2012年12月償還)価格は

0.12ポイント下げ99.22。ドイツ10年債利回りはほぼ変わらずの

3.25%。前日には2010年2月22日以来の高水準となる3.29%まで 上昇した。

中国利上げ

中国人民銀行(中央銀行)がウェブサイトに掲載した発表資料に よると、指標の1年物貸出基準金利は6.06%と、現行の5.81%から 引き上げられる。9日から実施。1年物預金金利も3.00%と、

2.75%から引き上げる。

ギリシャ10年債利回りは14bp上昇し11.20%となった。週末 に欧州連合(EU)の首脳会議が開催されてから、25bp上げている。 ドイツ10年債に対するスプレッド(上乗せ利回り)は793bpに拡 大した。

スペイン10年債利回りは前日比7bp上昇の5.32%、イタリア 10年債利回りは6bp上昇し4.75%となった。

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