ラッカー総裁:米国債購入計画は「真剣な見直し」必要

米リッチモンド連銀のラッカー総 裁は、米景気回復のペース加速を受けて、「米連邦公開市場委員会 (FOMC)は、6000億ドルの米国債購入計画の定期的な見直しを かなり真剣に進める必要がある」と述べた。

ラッカー総裁は8日、デラウェア州ニューアークで講演し、「米 国債購入計画を開始してから、景気見通しが明らかに改善されてき ており、計画をかなり真剣に見直す必要があることを示唆している」 と指摘。パネルディスカッションでの質疑応答では、このプログラ ムを現時点で終了するべきではないが、今後数カ月に雇用の伸びが 強さを増し、消費支出が持続的に増加するならば、プログラムの中 止は正当化されるかもしれないとの認識を示した。

米金融政策当局者は昨年11月、量的緩和策第2弾として、今年 6月末までに6000億ドルの米国債を購入するプログラムを発表し た。2010年3月末までの第1弾では計1兆7000億ドルの住宅ロ ーン担保証券や国債を購入した。

総裁は「現時点で同計画を中止する準備はできていないが、負 担と効果に関しては予測が難しいと広く認識されていた」と発言。 「過去数カ月前の予想に比べると、少なくとも私にとっては、成長 は力強くなっている」と述べた。

その上で、「この状況が継続し、数カ月内に雇用統計、特に非農 業部門雇用者の数字で一定の力強さが示されるならば、労働市場の 改善を実際に確認することになる。消費支出は高い伸びを維持して いるため、資産購入プログラムの見直しや中止が正当化される可能 性がある」と続けた。

国債購入中止の可能性

講演後、FOMCのプログラム中止、または段階的に解除の可 能性に関する記者団からの質問に対して、「多くの選択肢」があると だけ述べ、具体的な措置には触れなかった。

ラッカー総裁は昨年12月、量的緩和策第2弾には「あまり乗り 気ではない」と話しており、量的緩和による恩恵よりもリスクがよ り高いとの考えを示していた。同総裁は資産購入には懐疑的な見方 を持っており、金融政策当局者の中では少数派だ。FOMCは量的 緩和のペースと規模については定期的に見直していくとの方針を示 している。

この日の講演では、「今年は昨年よりも、全般的な経済活動がか なり力強く伸びると見込んでいる」と述べた。インフレ見通しは「穏 やか」とし、通年での物価上昇率は1.5-2%を予想している。

個人消費や企業による設備・ソフトウエアへの投資が拡大する 中、同総裁は今年の米経済成長率が「4%に近い」水準に達すると の見通しを述べた。

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見に ついては、「個人的には、記者会見の実施に反対はしない」とし、「同 議長は上手にこなすだろう」と語った。

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