ムーディーズ:ユーロ圏周辺国、債務再編のリスク高まる

ユーロ圏周辺国が債務再編を余儀 なくされるリスクが過去1年間で高まった。米格付け会社ムーディー ズ・インベスターズ・サービスのアナリスト、ディートマー・ホーナ ング氏がこのような見解を示した。

ホーナング氏(フランクフルト在勤)は8日のブダペストでの会 議で、「われわれの評価では、債務再編のリスクは過去12カ月で高ま った」と指摘。「国家がデフォルト(債務不履行)を選択するかどうか は、最終的にはデフォルトと債務返済のどちらが有利かという費用対 効果分析の結果にかかっている」と説明した。

同氏によると、債務再編が欧州の金融システムにもたらす影響を 考えると、ユーロ圏諸国の債務再編の可能性はそれでも新興市場国よ りは低いとみられる。

ムーディーズは昨年12月、アイルランドの信用格付けを引き下げ、 スペインとポルトガル、ギリシャの格付けを引き下げ方向で見直すと 発表した。ホーナング氏は、一連の格付け見直しを3月までに完了す る予定だと語った。

同氏はその上で、「国家財政は急速に悪化している」と指摘。「わ れわれはアイルランドを検証し、ギリシャとポルトガル、スペインに ついても見直しを行い、他の国も見直しの対象となる可能性があるが、 欧州レベルで現在、さらなる不確実性が存在する。欧州レベルで何が 討議されているかを皆が注視している」と述べた。

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