コーベット豪中銀理事:消費者の「保守化」がインフレ抑制の助けに

オーストラリア準備銀行(中央銀 行)のロジャー・コーベット理事は8日、豪消費者が世界的金融危機 以降、「かなり保守化」していると指摘し、そうした変化によって豪 中銀のインフレ抑制の任務が容易になる可能性があるとの見解を示 した。

コーベット理事(68)はシドニーでのインタビューで、「これは 良いことだと言える。消費が合理的かつ抑制された状態で維持されれ ば、急激な需要拡大が見られることはないからだ」と述べた。さらに、 「旺盛な需要がなければ、それに応じた金融政策措置を講じる必要も ないことは明らかだ」と説明した。同理事は豪新聞社フェアファック ス・メディアの会長で、国内小売り最大手のウールワースの最高経営 責任者(CEO)を務めた経歴を持つ。

7日に発表された昨年10-12月(第4四半期)の豪小売売上高 は前期と比べ減少。同国最大の百貨店チェーン、マイヤー・ホールデ ィングスは2011年6月通期の利益見通しを引き下げた。豪中銀は先 週、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を

4.75%で据え置いた。09年10月から10年11月までに7回の利上げ を実施していた。

エネルギー・鉱山投資を背景に豪失業率は09年1月以来の水準 に低下したものの、借り入れコスト上昇に伴い昨年7-9月(第3四 半期)の成長率は鈍化し、貯蓄率は上昇している。

豪中銀の政策委員会のメンバー9人の1人であるコーベット理 事は、「大きなリスクが懸念されるのが賃金の急上昇であることは明 らかだ」と指摘。「雇用主と被雇用者、それぞれの代表が新たな労使 機関の下で責任ある行動を取るかどうかが注目されている」と付け加 えた。

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