米失業率の低下加速も、ベビーブーマー引退で-UBS証券のマタス氏

UBS証券の米国担当シニアエコ ノミスト、ドルー・マタス氏によると、米国の失業率はベビーブーマー 世代が引退する時期に入って労働力人口が減ることから、予想を上回る 速さで低下する可能性がある。

マタス氏は7日のラジオ番組「ブルームバーグ・サーベイランス」 でトム・キーン司会者のインタビューに答え、労働力率が1984年以来 の低水準にあるのは、比較的高齢の人々が労働力人口から外れつつある ことが主因だと指摘。労働力率が低水準にとどまれば、現在9%の失業 率を低下させるために必要な雇用数も減少する。

マタス氏は「労働力率には循環的な低下期があるが、ウォール街の エコノミストの多くが見過ごしているベビーブーマーに関連した構造的 な低下もある」と述べ、「この2つの要因が重なれば、労働力率は劇的 に低下する。今回は反転しないかもしれない」と語った。

労働力率は就業者数と求職者数の16歳以上人口に占める割合。ベ ビーブーマー世代の最高齢者が今年65歳になるため、労働力率はピー ク水準に回復することはなく、失業率は予想以上に速く低下する可能性 があると、マタス氏は分析した。

米労働省の先週の発表によると、労働力率は1月に0.1ポイント 低下し64.2%と、84年3月以来の低水準だった。ピークは2000年の

67.3%。マタス氏は労働力率低下の約半分が人口高齢化による構造的 変化によるものだと試算した。

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