3カ月TBの落札利回りが上昇、証券会社の応札慎重で-債券安が影響

財務省が実施した国庫短期証券(T B)3カ月物の入札では、落札利回りが小幅上昇した。証券会社は3 カ月物の在庫が増加している上、債券相場の軟調な展開を受けて証券 会社の応札姿勢が慎重になったためだ。

TB171回債の最高落札利回りは前回比0.2ベーシスポイント(bp) 上昇の0.1103%と、約5週間ぶりの0.11%台。平均落札利回りも同

0.2bp高い0.1099%になった。案分比率は71.7%と事前予想の50%程 度を上回った。応札倍率は4.37倍と5週間ぶりの低水準。入札後は

0.1103%で取引された。

3カ月物のTB利回りは0.11%を下回って推移していたが、債券 市場で2年債利回りの上昇が続く中、TB1年物や6カ月物の利回り が上昇した。低利回りの3カ月物は投資家の買いが減少しており、国 内証券のディーラーによると、前回入札の3カ月物169回債から在庫 が積み上がってきているという。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、「TB3カ月物といえども多少 の影響が出てきている。債券相場の地合いの悪さが昨年12月の金利上 昇を思い出させており、証券ディーラーも保守的になりやすい」と話 した。

債券市場では、新発2年債利回りが前日比1bp上昇の0.23%と、 昨年12月半ば以来の高水準を付けた。米国の景気回復期待や株高を背 景に日米の長期金利が約9カ月ぶりの水準まで上昇し、2年や5年の 中期債利回りも上昇圧力がかかっている。

寺田氏は、「このまま債券の軟調推移が続けば、来週のTB1年物 の入札にも影響が出る上、3カ月物の利回りももう少し高くなる可能 性がある」と言う。TB1年物165回債は0.14%での取引。残存期間 1年の利付債利回りは0.15%近辺で推移している。

中期債の影響を受けやすいユーロ円3カ月金利先物相場では、中 心限月2011年12月物が3営業日連続で小幅下落(金利は上昇)。前日 比0.01ポイント安い99.595(0.405%)まで売られる場面があった。

レポやや強含み

証券会社の資金調達コストを示すレポ(現金担保付債券貸借)金 利はやや強含み。2営業日後に受け渡しされる翌日物(スポットネク スト物)は前日比0.2bp高い0.105%と1月27日以来の高水準になっ た。当座預金や準備預金の残高が昨年9月以来の水準まで減少するな かで資金の調達需要がやや強まっている。

日銀が午後に実施した共通担保資金供給オペでは、本店オペ8000 億円(2月9日-16日)の応札額が8275億円となり、8004億円を落 札。共通担保オペとしては1月13日以来の札割れ回避となった。全店 オペ8000億円(2月10日-3月9日)の応札額は5859億円にとどま る札割れ。3カ月物の日銀基金オペ8000億円の応札額は3兆1170億 円となり、応札倍率は3.89倍と前回の3.55倍から上昇した。

無担保コール翌日物は誘導目標「0-0.1%」に対して0.09-

0.105%近辺と前日に比べて強含み。地方銀行の調達意欲が目立った。 前日の加重平均金利は0.094%だった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE