証券化される商業用不動産ローン、質低下の恐れ-「隠れた」リスクも

【記者:Jody Shenn】

2月7日(ブルームバーグ):証券化される商業用不動産ローンは、 商業用不動産ローン担保証券(CMBS)の販売が急増する中で質が 低下しつつあると、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S &P)のアナリストが証券化業界の7日の会議で指摘した。

S&Pのエグゼクティブ・マネジングディレクター、デービッド・ ジェーコブ氏は米国証券化フォーラム(ASF)年次総会のパネル討 論会で、「粗悪なものも証券化されている」と述べ、「これほど早い段 階でこうした動きがあり得るのは驚きだ」とも語った。

米連邦準備制度理事会(FRB)が債券利回りを抑制する措置を 講じる中で、より高いリターンを目指す銀行や投資家はさまざまな資 産を担保にした新たな証券化商品の需要をあおっていると、米資産運 用会社ブラックロックのJ・リチャード・ブレウィット氏は指摘する。 ローンやリース債権を裏付けとする証券の発行は、2008年のリーマ ン・ブラザーズ・ホールディングス破綻で市場が凍結したものの、そ の後は増加している。

ブラックロックで証券化資産の共同責任者を務めるブレウィット 氏は、投資家が多くの「AAA」格付けの証券を受け入れる状況に戻 ったペースの速さに驚いていると述べ、一部の買い手は「隠れた」リ スクに気付くほど十分綿密に資料を精査していない恐れがあるとも指 摘した。

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