米国債:2年債と30年債利回り格差縮小、FRBの購入控え

米国債市場では、2年債と30年 債の利回り格差が4営業日ぶりの大幅な縮小となった。8日に連邦準 備制度理事会(FRB)の長期債購入を前に、期間が長めの国債を中 心に買いが入った。

30年債利回りは6日ぶりに低下した。FRBは償還期限 2028年8月から2040年11月までの国債を最大25億ドル購入す るもよう。10年債利回りは一時9カ月ぶり高水準を記録する場面も あった。先週4日に発表された米雇用統計で、1月の失業率が9%に 低下したことが売り材料となった。米財務省は今週、計720億ドル の国債入札を3日間実施する予定。

CRTキャピタル・グループの国債ストラテジスト、イアン・ リンジェン氏は「長期債は8日のFRBによる購入を前に買いが 入った。これがある程度利回り曲線のフラット化につながった」と 述べた。さらに「FRBの関与と高い利回りにより、今週の入札への 需要は強くなるだろう」と語った。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時43分現在、2年債と30年債の利回り格差は4ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)縮小して3.94ポイント。2 月1日は過去最大の4.02ポイントまで拡大していた。

10年債利回りは前営業日比1bp上昇の3.64%。一時は

3.69%と、昨年5月4日以来の最高を記録する場面もあった。同年 債(表面利率2.625%、2020年11月償還)価格は1/32下げて、 91 22/32。

2年債利回りは2bp上げて0.77%。一時は0.79%と、6 月4日以来の高水準を付けた。

FRBの国債購入

FRBはこの日償還期限2018年2月から2020年11月の国 債84億ドルを購入した。これは今年6月末までに6000億ドル相当 を購入する計画の一環。9日には償還期限2015年2月から2016 年7月の米国債を60億-80億ドル相当購入する見込みだ。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチがまとめたデータによ ると、世界的な債券投資リターンは今月に入りこれまで0.6%のマ イナス。昨年8月末以来では2.6%のマイナス。一方、株式のMS CIオールカントリーワールド株価指数は同期間に22%上昇した。

国債入札

米財務省は8日に3年債320億ドル、9日に10年債240 億ドル、10日に30年債160億ドルを発行する。

労働省が4日発表した1月の米雇用統計によると、失業率は 9%と、昨年12月の9.4%から低下した。10日に発表される先週 の新規失業保険申請件数は、前週からの減少が見込まれている。

また11日に発表予定の2月のロイター・ミシガン大学消費者 マインド指数は75(前月74.2)への上昇が見込まれている。

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