JT:今期純利益予想一転18%増額-予想ほど国内落ちず

たばこ販売数量で世界3位のJTは今 期(2011年3月期)純利益予想を一転して18%上方修正した。たばこ 税上げ前の駆け込み需要の反動減が予想ほどではなく、海外事業でも円 安効果などが出ている。

東証で7日開示した今期純利益予想は1360億円(従来予想は1150億 円)。前期比で1.8%減になる。昨秋の増税・値上げによる需要減の予 想を見直し、国内販売本数を1335億本と80億本引き上げた(前期実績 は1518億本)。海外でも円換算レートが想定よりも円安になり、売上 高が伸びる。海外販売は4284億本と1億本引き下げた。

今期純利益予想は3カ月前には、円高の影響などで1330億円から引 き下げていた。今期営業利益は3080億円と従来予想を9.6%増額、前期 比では3.9%増とプラスに転じる。売上高も前期比0.2%減の6兆1200 億円に上方修正した。

ジャパンインベストの大和樹彦アナリストは、国内反動減が予想ほど ではなかったとして「来期(2012年3月期)は増益の確度が高まり、一 時達成が危ぶまれた会社目標も再びに視野に入ってくる」と述べた。J Tは12年3月期で、EBITDA(償却前営業利益)を前期比で年平 均5%以上の成長、配当性向(のれん償却の影響を除く)で3割を目標 としている。

記者会見したJTの武田宗高副社長は「駆け込み需要の反動減は収束 していないと見ていて、販売動向について注視している」と述べた。同 時に開示した4-12月期の純利益は1195億円と前年同期比で12%増加 した。売上高は横ばいの4兆6479億円だった。

JT株の終値は前週末比7000円(2.1%)安の33万3000円。年初か ら上昇率は11%と東証株価指数(TOPIX)の上昇率を6ポイント上 回っている。4日には34万円まで上げて、ほぼ10カ月ぶりの高値を付 けている。

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