2008年産ボルドーワイン、店頭販売開始へ-中国の需要増で価格上昇

ボルドーワインの醸造元オーナー約 100人は、吹雪のためニューヨークに無事到着できるかどうか危うくな っていた。彼らは、瓶詰めされ近く店頭に並ぶ予定の2008年産ビンテ ージワインを披露したくてやきもきしていた。

結局、オーナーもワインも時間に間に合った。彼らはワイン談義 をしながら、空港で何時間も足止めを食った話に花を咲かせていた。 私の方は、100本以上の赤ワインや白ワインを口に含んだりしていた。 これは、1週間少し前にニューヨークのメトロポリタン・パビリオン で開かれたボルドーワインの試飲会「ユニオン・デ・グラン・クリュ」 での出来事だ。

多くのオーナーはすでに10年産ワインの素晴らしさを売り込んで おり、08年産は価格の面でも質の面でもボルドーワイン最後の掘り出 し物になるかもしれないとほのめかしていた。

これまでもほかのビンテージワインについて似たような話を聞い たことはあるが、今度ばかりは本当かもしれない。少なくとも中国人 が買い占めを始めるまでは。中国で一番人気の「シャトー・ラフィッ ト」は中国人の需要増で08年物の価格が過去1年間で600ドル(約4 万9300円)から2000ドル近くまで跳ね上がった。

ドメーヌ・ド・シュバリエのオリビエ・ベルナール氏は、私のグ ラスにワインを注ぎながら「8月末にもう赤はおしまいだと思ってい た」と打ち明けた。「幸いにも9月と10月は天候が良かったから、収 穫前に熟するのを待つことができた。あんなに収穫が遅れたことはな かった」と語った。

赤ワインにとって厳しい条件は、白ワインにとっては好条件とな り得る。ドメーヌ・ド・シュバリエの希少な白ワイン(95ドル)は間 違いなく五つ星に値する。

08年産を古典的な中量級のボルドーワインだと考えてみるとよい だろう(私はメモに「食欲をそそる」、「バランスが取れた」、「風味の 良い」などの言葉を書きつづっていた)。 (エリン・マッコイ)

(エリン・マッコイ氏はブルームバーグ・ニュースでワインやスピリ ッツについて執筆しています。この記事の内容は同氏自身の見解です)

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