米REIT、年金基金運用に占める割合拡大図る-PEより有利と強調

米国の不動産投資信託(REIT) は、年金基金による5000億ドル(約41兆1100億円)余りの不動産投 資に占めるREITの割合を拡大させることを目指している。年金基 金の運用担当者らは従来、プライベートエクイティ(PE、未公開株) 投資ファンドを通じた不動産投資を選好してきたが、そうした資金を 引き寄せることを狙っている。

全米不動産投信協会(NAREIT)が7日にウェブサイトに公 表した調査によると、REITへの投資配分が30%のポートフォリオ のリターンは、PEファンドを通じた投資の割合がより大きいポート フォリオを上回った。年金基金は通常、株式市場の変動性を考慮し、 不動産投資では上場REITの配分を10%未満としている。

約200社が加盟するNAREITは、「REIT3分の1」と自ら 名付けた戦略が公的および企業の年金基金の積み立て不足緩和に寄与 し得ると主張する。ボストン・カレッジの退職研究センターによれば、 年金基金の同不足額は総額1兆5000億ドル近くに上る。

NAREITの調査担当バイスプレジテント、ブラッド・ケース 氏は電話インタビューで、投資配分でREITを増やしPEを減らせ ば、より好ましい投資分散化が可能となり、リターンはより安定した ものになると指摘した。

同氏は「上場REITは流動性があり、投資家は資産価格の先行 きに懸念が生じたらREITを売却できるが、PEの不動産ファンド はそうはいかない」と、REITの強みはタイミングにあると説明。 「機関投資家にとってこの時間差が分散化の利点となる」と語った。

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