クレセゾン株が急伸、貸倒引当金繰入額が計画下回るペース

流通系カード首位、クレディセゾン の株価が急伸。貸倒引当金繰入額が計画を下回るペースで推移し、今期 (2011年3月期)利益は従来予想を上回る見通しとなった。消費者金 融業者、武富士の破たんの悪影響などが表面化していないとして、業績 を評価する動きが強まった。

株価は一時前週末比11%高の1630円と、08年10月以来2年4カ 月ぶりの高値を回復した。午前9時34分時点では、東証1部値上がり 率3位となっている。

会社側が4日に発表した業績予想修正によると、11年3月期の連 結営業利益は前期比28%減の260億円となる見通し。従来予想は205 億円で、減益幅が縮小する。弁護士・認定司法書士などによる第三者介 入債権の沈静化傾向から、貸倒引当金繰入額が予想ほどの金額ではない ほか、不動産関連事業が計画を上回る状況であることも要因。

野村証券の大塚亘アナリストは4日付リポートで、足元の貸し倒れ 傾向に大きな変化はないとし、「貸倒・利息返還引当金残高の水準は十 分であり、今後大きな繰入額を計上する必要性は遠のいた」と指摘。シ ョッピング事業での国内シェア拡大やリボルビング残高の増加などによ り、同社が中期的に業績を伸ばすことは可能とし、「株価に織り込まれ ていた過度の悲観シナリオは、いよいよ修正される段階に入った」と考 え、目標株価を1700円から1800円に引き上げた。

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