6カ月TB利回り0.12%台半ばに上昇、2カ月ぶり高水準-中期債安で

財務省が実施した国庫短期証券(T B)6カ月物の入札で、落札利回りが2カ月ぶり高水準の0.12%台半 ばに上昇した。米金利高を背景とした中期債利回り上昇の影響を受け たもよう。

TB170回債の最高落札利回りは前回1月7日の入札に比べて

0.7ベーシスポイント(bp)高い0.1251%、平均落札利回りは同0.9bp 上昇の0.1251%と、それぞれ2カ月ぶりの高水準。案分比率は79.5% だった。入札前は0.1241%で取引されていた。

複数の国内証券によると、発行額3.5兆円のうち証券会社を通さ ない落札先不明分が2.1兆円程度あり、銀行が直接落札した可能性が あるという。応札倍率は前回の4.44倍から3.94倍に低下した。

国内証券のディーラーは、中期債利回りが上昇傾向にあるものの、 6カ月物は償還まで持ち切る投資家にとっては良い利回り水準に達し ていたため、割安感から銀行の需要が集まったのではないかと言う。

日本銀行が潤沢な資金供給を続ける中、レポ(現金担保付債券貸 借)金利は0.10%近辺で底ばい。新発TB3カ月物利回りも0.11%を 下回っており、0.12%台半ばのTB6カ月物は残存期間の短い銘柄に 比べて割安との見方が出ていた。

利回り曲線は傾斜

一方、落札利回りが上昇した背景には、残存期間1-2年程度の 利付国債やTB1年物の売りが影響しており、2年以下の利回り曲線 は傾斜化している。新発2年債利回りは前週末比1bp上昇の0.22%、 残存期間1年半程度の銘柄は0.18%近辺で推移した。

別の国内証券のディーラーは、残存期間6カ月程度の利付債やT B1年物の水準を考慮すると、TB6カ月物は0.13%まで利回りが上 昇してもおかしくないとみていた。

ユーロ円3カ月金利先物相場も続落(金利は上昇)。中心限月2011 年12月物は前週末比0.015ポイント安い99.595(0.405%)と昨年12 月17日以来の安値を付け、99.600-99.605で推移した。中期債利回 りの上昇の影響を受けたとみられている。

前週末に発表された1月の米雇用統計は非農業部門雇用数が前月 比3万6000人増と市場予想を大きく下回ったが、失業率が9%と09 年4月以来の水準に低下。経済指標の改善が続いていることで景気回 復期待から金利が上昇しており、国内金利にも波及している。

オペ札割れ続く

足元の資金取引は、日銀の潤沢な資金供給に対する安心感が強い。 午後に実施された全店共通担保オペ1兆円(2月9日-3月4日)の 応札額は3817億円にとどまる札割れだった。共通担保オペは1月半ば から札割れが続いている。

国内証券のディーラーは、日銀の供給姿勢を受けて短期金融市場 は資金の巡りが良くなっており、当座預金残高が減少しても足元金利 への影響は小さいという。この日の当座預金は15.7兆円程度と、昨年 9月半ば以来の水準まで減少した。

一方、3カ月物の日銀基金オペ8000億円(利率0.1%)には2兆 8400億円の応札が集まり、応札倍率は3.55倍と前回(3.27倍)を上 回った。案分比率は前回の30.6%から28.2%に低下した。

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