新興国ETF、資金流出過去最大-エジプト情勢でヘッジファンド避難

新興市場の上場投資信託(ETF) は、2日までの1週間に週間ベースで過去最大の資金流出に見舞われ た。エジプトでの暴力的な衝突や世界の食料価格の高騰を受け、イン フレが社会不安に拍車を掛け、個人消費を抑制するとの懸念が強まっ た。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチは4日付リポー トで調査会社EPFRグローバルの集計データを引用し、同週の新興 国株価指数に連動するETFからの資金流出が46億ドル(約3781億 円)に上ったと指摘した。全ての新興市場株式投信からの資金流出は 72億ドルと、2008年1月以来最大だった。

ETFからの資金流出はヘッジファンドによる新興国向け投資の 縮小を示唆していると、モルガン・スタンレーは今月1日付のリポー トで指摘した。ブラジルやハンガリー、インドネシアなどの国がイン フレ対策で利上げしており、MSCI新興市場指数は今年1.5%下落し ている。小麦輸入で世界最大のエジプトでは、ムバラク大統領の辞任 を求める抗議デモで過去2週間に約300人が死亡し、多数の負傷者が 出た。

RBCキャピタル・マーケッツの新興市場ストラテジスト、ナイ ジェル・レンデル氏(ロンドン在勤)は4日の電話インタビューで、 「2011年初めに新興市場で手っ取り早く儲けようとしていた人々にと って、世界情勢は想定とは少し異なってきている」と指摘した。

EPFRによると、昨年は新興国の経済成長率が7.1%と先進国の 2倍強の伸びを見せた中、900億ドル余りの資金が新興市場株式投信に 流入していた。

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