大相撲春場所中止、八百長・不祥事理由で初-「最大の汚点」と相撲協会

力士による八百長疑惑が発生してい る日本相撲協会は6日の臨時理事会で、来月に大阪で開催予定の大相撲 春場所を中止することを決めた。調査が進まず、ファンの支持も得られ ないと判断した。不祥事による本場所の取りやめは初めて。

相撲協会の放駒理事長が東京・両国国技館で6日会見して明らかし た。本場所中止は苦渋の決断として「相撲の歴史に最大の汚点を残す」 と述べた。また謝っても謝りきれず断腸の思いだとも語った。理由とし ては、ファンの理解が得られず疑惑調査も難航している点を示した。

本場所中止は1946年夏場所以来65年ぶりだが、この際は旧両国国技 館の修理工事の遅れが原因だった。今後について放駒理事長は、特別調 査委員会の下で可能な限りの実態解明を進めるとしたが、「膿を出し切 るまでは相撲を見せることはできない」とも述べ、事態が長期化する可 能性も示した。

八百長問題は国会でも取り上げられ、協会調査で3人が関与を認め たと所管官庁の文部科学省の高木義明大臣が発言した。菅直人首相は八 百長があったとすれば「国民に対する背信行為とも言える」と述べた。 枝野幸男官房長官は、相撲協会が目指している公益法人への移行につい て「八百長がまん延しているような法人であれば公益認定を得ることは 難しいのではないか」との見解も示した。

協会はすでに春場所のチケット販売開始を延期している。また、フ ジテレビは6日の日本大相撲トーナメントを中止、NHKも11日に開 催予定だった福祉大相撲の中止を決定している。朝日新聞によると、本 場所開催を1回見送ると約10億円の入場料収入が失われ、約5億円と みられるNHKからの放映権料もなくなる。

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