EU臨時首脳会議:債務危機解消の取り組み、独仏の呼び掛けに抵抗

欧州連合(EU)は4日、ブリュッ セルで臨時首脳会議を開催した。ドイツとフランスは税金や賃金、年 金政策での協調強化を呼び掛けたものの、抵抗を受け、欧州の債務危 機解消に向けた両国の努力に待ったがかかった。

ユーロ圏の2大経済大国は、1年間続く域内の財政不安に歯止め をかけるため競争力格差の是正を目指す「競争力協定」案で、規模縮 小を強いられた。

首脳らはまた、経済政策協調や総額4400億ユーロ(約49億円) の欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の機能強化をめぐり、対 立している意見を調整するため、臨時のユーロ圏首脳会議を3月に開 催することを検討。最終決定は下されておらず、同月24-25日開催の 次回のEU首脳会議の前夜までずれ込む可能性もある。

欧州が危機対応で一致できるかどうかについて、投資家の間に不 安が広がる中、3日の欧州債相場は4日ぶりに反落した。ユーロ相場 も3カ月ぶりの高値から下落。4日は続落し、一時0.5%安の1ユー ロ=1.3568ドルとなった。

欧州指導者らは、EFSFの機能強化で合意に近づいたかどうか 明言しなかった。フランスは高債務国が自国国債を市場から割安価格 で買い戻せるようにする案を支持しているものの、EFSFへの出資 拡大に消極的なドイツはこれに反対している。

欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は3日、EFSFは「可 能な限り柔軟でなくてはならない。その規模もできるだけ効果的なも のにすることが必要だ」と指摘し、各国政府に行動を求めていた。

メルケル独首相が提唱している競争力協定案は、各国憲法による 債務上限規定の制定、法人税の課税ベースを調和させるEU案の復活、 インフレ率に連動して従業員給与を引き上げる措置の廃止などが柱。

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