2月4日の米国マーケットサマリー:株とドルが上昇、雇用統計受け

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3583 1.3634 ドル/円 82.22 81.63 ユーロ/円 111.68 111.29

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 12,092.15 +29.89 +.2% S&P500種 1,310.87 +3.77 +.3% ナスダック総合指数 2,769.30 +15.42 +.6%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .75% +.05 米国債10年物 3.64% +.09 米国債30年物 4.73% +.07

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,349.00 -4.00 -.30% 原油先物 (ドル/バレル) 88.93 -1.61 -1.78%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルがユーロと円に対して3日続 伸。1月の米雇用統計で、大雪などの天候が影響し非農業部門雇用者の 伸びが抑制されたものの、失業率が09年4月以来の低水準となったこ とを好感した。

カナダの雇用者数が市場予想の4倍を超える伸びとなり、カナ ダ・ドルは米ドルに対して2年ぶりの高値を付けた。エジプト・ポン ドは6年ぶりの安値付近で推移。エジプトでは反政府派がムバラク大 統領「退陣の日」と名付けた抗議活動を展開した。ドルはほとんどの 主要通貨に対して上昇。米雇用統計を手掛かりに米10年債利回りが上 昇したことで、ドル建て資産の魅了が高まった。

BNPパリバの為替ストラテジスト、メアリー・ニコラ氏は、 「非農業部門雇用者から失業率に市場の関心が移ると、ユーロは対ド ルで一気に値を下げた」と指摘。「エジプト情勢が流動的なため、リ スク志向の動きを判断するのは困難だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時28分現在、ドルはユーロに対して前日 比0.4%高の1ユーロ=1.3579ドル(前日1.3634ドル)。一時 は1.3544ドルと、先月24日以来の高値となった。ドルは円に対し て0.9%高の82円32銭(同81円63銭)。ユーロは円に対して

0.5%高の111円80銭(同111円29銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。一時は売り優勢の展開だったが後半に戻し、S &P500種株価指数は2008年6月以来の高水準に押し上げられた。 1月の米雇用統計で市場予想に反して失業率の低下が示されたほか、よ り多くの企業業績が市場予想を上回ったのが好感された。

食肉加工で米最大手のタイソン・フーズとネットワーク分析のJ DSユニフェーズは上昇。両社が発表した四半期決算の利益がアナリ スト予想を上回ったのが手掛かりだった。保険会社のエトナも値上が りした。予想を上回る決算と増配が材料視された。スマートフォン (多機能携帯端末)の「ブラックベリー」を製造するリサーチ・イ ン・モーション(RIM)も高い。モルガン・スタンレーによる株式 投資判断引き上げが背景。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比0.3%高の1310.87。週間ベースでは2.7%上昇し、 それまでの2週連続安から反転した。ダウ工業株30種平均は29.89 ドル(0.3%)上昇の12092.15ドル。

ソラリス・アセット・マネジメント(ニューヨーク)のティモシ ー・グリスキー最高投資責任者(CIO)は、「速度は遅いが安定し た回復だ」と述べ、「エジプト情勢不安の中にあっても相場は底堅い。 これは米経済のファンダメンタルズが改善していることに関係してい るはずだ」と続けた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。10年債利回りは9カ月ぶり高水準となった。 1月の雇用統計で失業率が予想外に2009年4月以来の低水準に低下 し、雇用市場が改善するとの見方が強まった。

30年債利回りも9カ月ぶり高水準。家計調査に基づく1月の失 業率は9%に低下した。一方、事業所調査に基づく非農業部門雇用 者数は前月比3万6000人増加にとどまり、市場予想を大きく下回 った。悪天候が影響した。ニューヨーク連銀がこの日買い入れた米 国債は72億7000万ドルで、過去の平均を下回った。

クレディ・スイス・グループの金利ストラテジスト、アイラ・ ジャージー氏は「市場は失業率に注目しており、それに反応した」 と分析。「不安定な回復が続くが、債券市場は今回の数字を若干の改 善ととらえているようだ」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後2時6分現在、10年債利回りは前日比9ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の3.65%。一時3.66%と、昨年5 月4日以来の高水準を付ける場面もあった。同年債(表面利率

2.625%、2020年11月償還)価格は23/32下げて、91 21/32。

30年債利回りは一時7bp上昇の4.74%と、昨年4月15日 以来の高水準。2年債利回りは0.76%で、6月15日以降で最高と なった。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。景気回復で代替投資としての需要 が弱まるとの見方から売りが出た。

ドルは対ユーロで上昇。米労働省が発表した1月の雇用統計で は失業率が予想外に低下し、9%と1年9カ月ぶりの低水準になっ た。中東情勢の深刻化を受けて逃避需要が高まり、金は一時1オン ス=1361ドルと、2週間ぶりの高値をつける場面もあった。

MKSファイナンスの通貨・金属担当取引責任者、バーナード・ シン氏(ジュネーブ在勤)は「景気回復は全般的にやや回復した」 と指摘した。ただ、「中東に対する懸念がまだ強く、押し目では買い が十分に入るだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物4月限は前日比4ドル(0.3%)高の1オンス=1349ドルちょう どで終了した。週間では0.5%高。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続落。1月の雇用統計で非農業部門雇 用者数の伸びが予想を大幅に下回ったことから、世界最大の石油消費国 である米国で需要が落ち込むとの懸念が再燃した。

1月の雇用者数の伸びは3万6000人にとどまり、ブルームバー グニュースがまとめたエコノミストの予想中央値である14万6000 人に大きく及ばなかった。エネルギー省が2日に発表した週間統計で は、ガソリンの在庫がほぼ18年ぶりの高水準に増加した一方で、需 要は減少した。

シティ・フューチャーズ・パースペクティブ(ニューヨーク)の エネルギーアナリスト、ティム・エバンス氏は、「石油製品市場が原 油相場を圧迫している」と指摘。「雇用統計は職を得た人の数が予想 ほど多くなかった一方、職探しをあきらめた人が多かったことを示し ており、消費者の需要の先行きに不安を与えるものだった。すでに需 要は弱い状況にあり、在庫はかなり高い水準に積み上がっている」と 述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比1.51ドル(1.67%)安の1バレル=89.03ドルで終了した。 週間では0.3%値下がり。過去1年では22%値上がりしている。

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