ECB総裁、利上げ急がない姿勢示唆-2%超のインフレ持続予想でも

【記者:Gabi Thesing、Jeff Black】

2月3日(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)のトリシェ 総裁は、インフレ率が目安の2%を上回ると見込まれる期間が3週間前 の予想より長くなったにもかかわらず、急いで利上げする方針はないこ とを示唆した。

ECBは3日、政策金利を過去最低水準の1%で据え置くことを決 めた。トリシェ総裁は政策金利が引き続き「適切」な水準だとし、イン フレリスクは「短期的な上昇圧力」にもかかわらず均衡していると指摘 した。市場の利上げ期待後退に伴い、ユーロは対ドルで1セント余り下 落した。

バークレイズ・キャピタルの欧州担当チーフエコノミスト、ジュリ アン・キャロー氏(ロンドン在勤)は「ECBは当面、インフレの動向 を見極める構えだ」とし、「インフレ期待が突然上昇しない限り、EC Bは欧州が再び一丸となるのを後押しするため、緩和的スタンスを維持 する公算が大きい」と指摘した。

クレディ・アグリコルのエコノミスト、フレデリック・デュクロゼ 氏(パリ在勤)は「市場はトリシェ総裁の発言を、短期的な利上げ見通 しはなお時期尚早との合図と正しく解釈した」とし、「ECBのエコノ ミストらは来月、成長率やインフレの見通しを上方修正する可能性が非 常に高い」と予想した。

トリシェ総裁はこの日の声明で、「インフレ率は一時的にさらに上 昇する可能性があり、2011年の大半にわたって2%を若干上回る水準 にとどまるが、年明けごろに再び緩やかになる公算が大きい」と指摘し た。トリシェ総裁は先月、「年末に向かって」緩やかになるとの見通し を示していた。

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