仏ソシエテ:エジプトでのリスク、欧州勢で最大か-資産8200億円

【記者:Fabio Benedetti-Valentini】

2月4日(ブルームバーグ):仏銀2位のソシエテ・ジェネラルは、 エジプトの上場銀行2位ナシオナル・ソシエテ・ジェネラル銀行を傘 下に置いている。エジプト部門は約100億ドル(約8200億円)の資産 を保有しており、同国の政治混乱が一段と激化した場合、ソシエテは 欧州の銀行の中で最も大きなリスクにさらされる恐れがある。

野村ホールディングスの欧州新興市場調査責任者、アン・ワイマ ン氏(ロンドン在勤)は「金融であれ産業であれ、ムバラク政権が投 資家にもたらしたものの一つは安定だ。現在の状況で判断するのは難 しいが、すべての外国の銀行と企業は、ムバラク大統領が去った後に 発足する新政権を評価し、リスクを検討しようとするだろう」と話す。

ソシエテをはじめとする英仏の銀行は2006年以降、アラブ世界で 最も人口の多いエジプトの顧客獲得を目指し、同国で融資を倍に増や している。カイロを拠点とするナシオナル・ソシエテ・ジェネラル銀 行が保有する資産の規模は、イタリアの銀行インテーザ・サンパオロ と仏銀クレディ・アグリコルのエジプト部門の資産の合計にほぼ匹敵 する。

ソシエテの利益のうちエジプト部門が占める割合は約3%にすぎ ない。しかし、信用危機と過去最悪のトレーディング損失から立ち直 る過程で全体の利益押し上げに寄与しており、混乱が成長の足を引っ 張ることも懸念される。

パリ市場のソシエテの株価は、エジプトで反体制デモが始まった 1月25日以降、3.6%下落している。48銘柄で構成するブルームバー グ欧州銀行・金融サービス指数はこの間、0.8%上昇している。

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