ソニー株が続伸、10-12月純利益8.6%減も市場予想は上回る

ソニーの株価が続伸。3日発表した 第3四半期(2010年10-12 月)の業績が、会社計画および事前の市場 予想を上回ったことで買いを集めている。この日は買い気配で始まり、 一時、前日比3.2%高の2958円まで上昇した。午前の終値は同64円 (2.2%)高の2931円。

第3四半期の純利益は前年同期比8.6%減の723億円だったが、発 表前のブルームバーグ・データのアナリスト6人の予想平均値約660億 円は上回った。営業利益も同5.9%減の1375億円と、事前予想を上回っ た。

ゲーム事業がプレイステーション3(PS3)のハードウエアの採 算改善と関連ソフトの販売好調で、円高の収益圧迫要因を吸収したこと が主因。ゲーム事業は5四半期連続の黒字だった。

同社の加藤優最高財務責任者(CFO)は3日、第3四半期の収益 が「会社計画を上回った。去年はソニー生命など金融事業の利益に頼っ ていたが、今年は本業のエレクトロニクスやゲームで盛り返している」 と述べた。持分法適用会社のソニー・エリクソン・モバイルコミュニケ ーションズも、スマートフォンに機種を絞り込んだことが奏功した。

モルガン・スタンレーMUFG証券の小野雅弘アナリストは4日付 リポートで、市場コンセンサスを上回ったため「全体の数字の印象はよ いが、第4四半期は第3四半期ほどの上振れは考えにくい」と指摘。一 方、テレビ事業に関しては「11年度の赤字削減方策にやや不透明感が残 った」との見解を示した。

通期予想は、売上高を従来予想の7兆4000億円から前期並みの7 兆2000億円に減額した。営業利益は前期比6.3倍の2000億円、純損益 は408億円の赤字から700億円の黒字転換の予想を維持。ただ、加藤氏 はテレビ事業が「1-3月期は赤字が想定より悪化し、通期で3ケタの 赤字が残る」との見通しを示した。

液晶テレビの販売台数は従来予想の2500万台から2300万台に修 正。加藤氏は「新モデル投入のタイミングがずれこんだ影響。アテが外 れたのは、パネルの調達コストだ。これが収益圧迫の要因」と述べ た。他方、テレビ世界最大手の韓国サムスン電子のテレビ事業は黒字 で、出荷台数は10-12月期に1272万台と前年同期より17%、前期(7 -9月)より40%、それぞれ増え好調だった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE