TB1年物利回り0.14%に上昇、利付債の売りで-金利先物ヘッジ需要

短期金融市場では新発国庫短期証券 (TB)1年物利回りが0.14%と、約3週間ぶりの水準に上昇した。 債券相場が下落する中、残存期間が2年以下の利付国債に売りが出た 影響を受けた。中期債利回りの上昇リスクをヘッジするため、金利先 物にも売りが出た。

新発TB1年物165回債利回りは前回取引された水準より0.5ベ ーシスポイント(bp)高い0.140%と、1月17日の入札以来の高水準 になった。複数の市場関係者によると、1000億円規模の取引が成立し たもよう。そのほかのTBに目立った動きは見られなかった。

国内証券のディーラーは、前日から残存期間1年半ぐらいの利付 債に投資家の売りが出ており、売りを受けたディーラーは新発TB1 年物で持ち高を調整したのではないかという。

債券市場の利付債は、2012年4月から8月に償還する銘柄が

0.165-0.18%程度で推移している。新発2年債利回りは前日比1bp 高い0.21%と、昨年12月27日以来の水準まで売られた。市場関係者 によると、短期債を売却して中長期債に乗り換える動きがあったとい う。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、「金利の変動率が高まり、金融 機関は以前に比べて金利リスク量に敏感になっているため、何かを買 ったら別の銘柄を売るか先物にヘッジ売りを出すことで調整している のではないか」と話した。

東京金融取引所のユーロ円3カ月金利先物相場は下落(金利は上 昇)した。債券市場の現物債に対するヘッジ売りが出た。東短リサー チの寺田氏は、「最近の金先はTIBOR(東京銀行間貸出金利)の水 準に関係なく、債券相場に連動しやすくなった」と説明した。

来週の入札

TB1年物利回りが0.14%に上昇したことで、7日に実施される TB6カ月物170回債の入札に注目が高まっている。国内証券のディ ーラーは、落札利回りが0.12%台半ばから後半まで上昇する可能性が あるという。

一方、新発TB3カ月物169回債利回りは0.11%を下回っており、 需給は良好。3カ月物の水準と比較した場合、新発6カ月物は0.12% でも需要が強いとの見方も出ていた。

債券市場では米国の景気回復期待を背景に金利上昇圧力が高まっ ており、今晩に発表される1月の米雇用統計を受けた週明けの債券相 場の動向がTBにも影響を与えそうだ。ブルームバーグ・ニュースの 調査によると、1月の非農業部門雇用者数は14万6000人の増加が予 想されている。

当座預金減少とレポ低位安定

証券会社などの資金調達手段であるレポ(現金担保付債券貸借) は0.10-0.105%で横ばい。日銀が実施した全店共通担保オペ1兆円 (2月8日-3月8日)の応札額は4683億円にとどまる札割れ。

オペの札割れが続くなか、この日は国債発行に伴う資金不足日も 重なり、当座預金は1兆9000億円減の15兆8000億円程度、準備預金 (除くゆうちょ銀)は1兆円減の11兆7000億円程度と、いずれも昨 年9月16日以来の水準まで減少した。

東短リサーチの寺田氏は、日銀当座預金が減少してもレポ金利が 低位安定していることについて、「日銀口座に滞留していた外国銀行の 資金が市場で運用されるようになった影響ではないかとの見方が出て いる」と言う。

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