【個別銘柄】鉄鋼、シャープ、IHI、旭化成、マツダ、日立、CCC

株価変動材料の出た銘柄の終値は以 下の通り。

住友金属工業(5405):前日比16%高の224円。同社と新日本製 鉄(5401)は前日、2012年10月1日の経営統合に向け検討を開始する と発表。統合実現による収益規模拡大、効率化を期待する買いが集まっ た。ゴールドマン・サックス証券では、再編は常に好材料と指摘し、規 模の小さい住金を選好するとした。新日鉄は9.1%高の313円。

中堅鉄鋼メーカー:業界再編期待から東証1部上昇率上位に鉄鋼関 連企業が並んだ。上昇率6位の共英製鋼(5440)は10%高の1327円、 同8位の大阪製鉄(5449)は9.4%高の1456円。このほか鉄鋼業界2 位のJFEホールディングス(5411)も2.1%高の2742円、住金系商 社の住金物産(9938)も9%高の218円。

シャープ(6753):5.3%高の879円。同社が大型液晶パネルを韓 国のサムスン電子へ供給する方向で交渉中とロイター通信が報道し、午 後急上昇した。3日公表の10年10-12月決算は、連結営業利益が前年 同期比9.5%増の230億円と堅調だった。

IHI(7013):午後2時の決算発表後に急騰、7.7%高の210円 で取引を終了した。工事採算の改善や諸経費の削減などを理由に11年 3月期の連結純利益予想を150億円から前期比15%増の200億円に上 方修正。好業績を評価する買いが集まった。

旭化成(3407):午後1時の決算発表後に急落、3.4%安の564円 で終えた。ケミカルや住宅など主力事業は好調ながら、特別損失の拡大 などで通期(11年3月期)連結純利益予想を585億円から570億円に

2.6%引き下げたことが不安視された。ブルームバーグ・データによる と、担当アナリスト15人による同利益の事前予想平均は609億円。

マツダ(7261):4.6%安の227円。10年10-12月の連結純損益 は27億円の赤字に転落した。前年同期は44億円の黒字。販売は増えた が、円高が響いた。11年3月期の連結純利益予想は60億円で据え置い た。ゴールドマン・サックス証券では通期利益予想未達の可能性に言及 し、目標株価を280円から260円に下げた。

クリナップ(7955):午後1時の決算発表後に急騰。11%高の672 円で取引を終えた。新設住宅着工戸数が堅調に推移しているうえ、リフ ォーム需要も回復の兆しがみられることから、通期(11年3月期)連 結純利益は23億円を見込むとした。前回の43%減益予想が一転、

9.3%の増益見通しとなったため、買い注文が集中した。

グンゼ(3002):7.6%高の369円。10年4-12月の連結純利益は 前年同期比80%増の25億円だった。会社側は既に超過した11年3月 通期目標(20億円)を据え置いたため、業績上振れを見込む買いが入 った。

ソフトバンク(9984):3.6%高の2976円。米アップルの携帯電話 端末「iPhone(アイフォーン)」の代行販売などが好調に推移、 11年3月期の連結営業利益予想を5000億円から前期比29%増の6000 億円に2割上方修正した。担当アナリスト22人の事前予想の平均値 (5655億円)も上回り、投資家の買いを集めた。このほか、中国でオ ンラインテレビサービス「PPTV」を運営する「PPlive」の株 式35%を約200億円で取得した、とも発表。

日立製作所(6501):3%高の487円。コスト削減活動の強化に加 え、デジタルメディア・民生機器部門やコンポーネント・デバイス部門 の損益も改善、11年3月期の連結純利益予想を2000億円から2300億 円に上方修正した。担当アナリスト19人の事前予想値の平均(2060億 円)を上回り、買いを集めた。

東レ(3402):4.7%高の600円。同社は3日午後1時に11年3月 期の連結営業利益予想を830億円から960億円に16%上方修正。事前 のアナリスト予想を上回り、前日に続き買いが続いた。同時に公表した 14年3月期までの中期経営計画の連結営業利益目標は1500億円。今期 予想より56%高い。CLSAアジアパシフィックの黒澤真シニアアナ リストは、炭素繊維、複合材料、バッテリー材料などの伸びで中計の達 成が可能と判断、3日に目標株価を647円から807円に、投資判断を 「アウトパフォーム」から「買い」に引き上げた。

ソニー(6758):1.8%高の2919円。10年10-12月の連結純利益 は前年同期比8.6%減の723億円と、四半期業績予想を出しているアナ リスト6人の予想平均値(659億円)を9.7%上回った。円高の影響を 受けたが、ゲーム機「プレイステーション3」のハードウエアコストが 低下した。高機能携帯電話が伸びたソニー・エリクソンの純損益も黒字 に浮上した。11年3月期の純利益見通しは700億円で据え置き。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC:4756):前日比80 円(17%)高の541円ストップ高(制限値幅いっぱいの上げ)で19万 4700株の配分。なお352万株の買い注文を残した。経営陣が参加する 自社買収(MBO)で株式を非公開化すると3日に発表。買い付け価格 が3日終値比30%高の1株当たり600円で設定されたため、同水準へ のさや寄せを見込む買いが膨らんだ。

OKK(6205):12%安の127円で東証1部の下落率2位。工作機 械の国内需要が依然厳しいうえ、為替のマイナス影響もあり、11年3 月期の連結純損益予想を従来の5000万円の黒字から6億5000万円の赤 字に下方修正した。

関東自動車工業(7223):11%安の670円で東証1部下落率3位。 トヨタ自動車(7203)からの受託生産台数の減少に伴い、11年3月期 の連結純利益予想を60億円から15億円に75%引き下げると3日に発 表。業績悪化を懸念した売りが膨らんだ。前期は138億円の赤字。

ローランド ディー.ジー.(6789):9.4%安の1327円。北米以外 の地域が会社計画を下回って推移している上、09年1月に買収した欧 州コンピューター周辺機器事業に絡むのれんの減損損失もあり、11年 3月期の連結純利益は3億7000万円にとどまる見通しと3日に発表。 前回予想の12億4000万円からは70%の減額修正となる。

ITホールディングス(3626):9.1%安の930円。顧客のIT投 資に対する慎重な姿勢に変化が見られず、主要子会社の一部で不採算案 件も発生、11年3月期の連結営業利益予想を従来の165億円から125 億円に減額修正した。前期比で3.2%増益予想が一転、22%減益になる 見込み。

日本板硝子(5202):3.6%安の214円。投資事業有限責任組合向 けに発行した優先株202万株を18日に全株取得し、消却すると3日に 発表。取得総額が205億円と公表され、費用負担などが警戒された。一 方、10年4-12月の連結純損益は17億円の黒字と、前年同期の321億 円の赤字から大きく改善した。

ミツミ電機(6767):2.4%安の1322円。原材料価格の高騰や新興 国での事業運営コスト上昇に加え、新製品の量産移行にかかわる費用も 増大、11年3月期の連結純損失は39億円になりそうと3日に発表。前 回予想からは24億円の赤字幅拡大となる。

サッポロホールディングス(2501):6.2%高の377円。製造原価 低減や金融収支改善などが奏功、10年12月期の連結純利益は107億円 になったもようと3日に発表した。従来予想の70億円を53%上回った ことが好感された。

日東電工(6988):4.7%高の4590円。米子会社を通じ、核酸医薬 の製造受託を手掛ける米アビシアバイオテクノロジー社(マサチューセ ッツ州)を買収した、と4日に発表した。

バンダイナムコホールディングス(7832):6.5%高の967円。 「仮面ライダー」や「プリキュア!」などの定番玩具が好調なほか、 「AKB48 アイドルと恋したら」などコンテンツ事業も堅調で、11年 3月期の連結営業利益予想を110億円から前期比7.2倍の135億円に 23%増額修正した。

ヤマダ電機(9831):3.5%高の5960円。10年4-12月の連結純 利益は前年同期比76%増の619億円となった。通期計画(679億円)に 対する進ちょく率は91%。エコポイント制度の変更などで11月末にテ レビの駆け込み需要が発生したほか、洗濯機、パソコン、スマートフォ ンなども好調だったという。

ミヤチテクノス(6885):3.4%高の733円。一時12%高と昨年8 月10日以来、約半年ぶりの日中上昇率を記録した。中国・韓国を中心 にアジア事業が好調に推移し、10年7-12月の連結純利益は2億5000 万円になったもよう。前回予想の5000万円からは2億円の上振れ。前 年同期は3億3500万円の赤字だった。

東海カーボン(5301):2.4%高の503円。10年12月期の連結営 業利益が前の期比2倍の110億円程度と、従来予想の96億円を上回っ たもようと4日付の日経新聞朝刊が報道。好業績を評価する買いが入っ た。タイヤ原料のカーボンブラックの販売が好調だったという。

日本通信(9424):15%安の1万2990円。NTTドコモ(9437) との携帯電話網相互接続への注力が、SIM製品の顧客基盤拡大に反す る施策となったほか、円高に伴う為替差損の発生も響き、11年3月期 の連結純損益は2億7800万円の赤字になる見通しとなった。前回予想 は500万円の黒字だったため、赤字継続が嫌気された。前期は12億 4200万円の赤字。

ドリコム(3793):15%安の30万5000円。3日に、11年3月期 の連結純利益予想を2億800万円からゼロに引き下げた。第3四半期前 半に提供する予定だった複数のソーシャルゲームの提供が遅れ、売上高 が目標を下回る見通しになった

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