米国株:上昇、失業保険申請統計を好感-小売株に買い (Update1)

米株式相場は上昇。売り先行で始 まったが取引後半でプラス圏に浮上した。米既存店売上高がアナリス ト予想を上回ったことを好感し、小売株が値上がりした。米新規失業 保険申請件数が予想以上の減少を示したことも買い材料。

シアーズ・ホールディングスとリミテッド・ブランズが高い。リ テール・メトリクスが発表した1月の米小売り大手の既存店売上高は

4.4%増加した。市場予想は2.6%増だった。決算で利益がアナリス ト予想を上回った米自動車販売最大手のオートネーションも上昇。ビ ージェーズ・ホールセール・クラブは、同社の取締役会が身売りも含 めた戦略的選択肢の見直しを決定したと発表したことをきっかけに買 い進まれた。

S&P500種株価指数は前日比0.2%高の1307.10。一時は

0.7%下落する場面もあった。ダウ工業株30種平均は20.29ドル (0.2%)上昇の12062.26ドル。

ボストン・アドバイザーズの最高投資責任者(CIO)、マイケ ル・ボーゲルザン氏は、「裁量消費関連株が大きく上げている」と指 摘。「ギャップやリミテッド・ブランズなど、一部主要小売りの既存 店売上高統計で明らかに市場は押し上げられている。市場はこれまで 大体において決算を材料に動いていたが、この日も実に力強い決算が 複数発表され、上昇をけん引している」と述べた。

企業業績

ダウ30種平均は今週、08年6月以来初めて1万2000ドル台を 回復して終了した。米国や中国の経済統計で製造業活動の拡大が示さ れたことや、小荷物輸送最大手の米ユナイテッド・パーセル・サービ ス(UPS)の決算が予想を上回ったことが背景。ブルームバーグが まとめたデータによると、S&P500種銘柄で1月10日以降に決算 を発表した269社のうち、74%近くがアナリストの予想平均を上回っ た。

この日発表された経済統計も、相場の上昇を支えた。米労働省が 発表した1月29日に終わった1週間の新規失業保険申請件数(季節調 整済み)は前週から4万2000件減少して41万5000件。ブルームバ ーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値は42万件だった。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によれば、4日に労 働省が発表する1月の雇用統計で、非農業部門雇用者数は14万5000 人の増加が予想されている。失業率は9.5%への上昇となっている。

サービス業活動が拡大

米供給管理協会(ISM)が発表した1月の非製造業総合景況指 数は59.4と、前月の57.1から上昇した。ブルームバーグがまとめ たエコノミスト予想の中央値は57.2だった。同指数で50はサービス 業活動の拡大と縮小の境目を示す。

ハイマーク・キャピタル・マネジメントのデービッド・ゲーツC IO(サンフランシスコ在勤)は、「米経済は回復期から拡大期に移 った」と指摘。「企業業績は全体的に成長し続けている。これは株式 にとって好ましい環境だ。相場は急速に上昇したが、株価はなお割安 にみえる」と述べた。

消費者の裁量支出に依存する消費者サービス株指数は1.2%高と、 S&P500種の業種別10指数の値上がり率トップ。小売株指数は

1.3%高と、産業別24指数の値上がり率3位。

米百貨店チェーン最大手のシアーズは7.7%高。リミテッド・ブ ランズは7.4%、ギャップは4.2%いずれも値上がり。

オートネーションは11%高。同社の2010年10-12月(第4四 半期)決算は、利益がアナリスト予想を上回った。新車販売の増加が 寄与した。売上高は前年同期比16%増の32億5000万ドル。

ビージェーズ・ホールセール・クラブは12%高。同社は、取締役 会が身売りの可能性も含め戦略的選択肢の見直しを決定したと発表。 米モルガン・スタンレーを同社のファイナンシャルアドバイザーとし て起用したことも明らかにした。

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