ECB:政策金利1%で維持、インフレリスクでも動かず

欧州中央銀行(ECB)は3日、 政策金利を過去最低に据え置いた。インフレ加速のリスクと利上げ が域内ソブリン債危機に及ぼす影響とをはかりにかけつつ、据え置 きを決めた。

ECBはフランクフルトで定例政策委員会を開き、短期金利の 調節手段である短期買いオペ(売り戻し条件付き債券買いオペ=レ ポ)の最低応札金利を1%に据え置くことを決めた。ブルームバー グ・ニュースが実施したエコノミスト調査でも、58人全員が据え置 きを予想していた。

ウニクレディトのユーロ圏担当チーフエコノミスト、マルコ・ バリ氏は「トリシェ総裁の戦略はインフレについてタカ派的な発言 をすることだろう」とし、「当局者は現時点で引き締めを開始する ことの利点よりも害が大きいことを依然として意識している」と話 した。

トリシェ総裁は1月13日の記者会見で物価安定のために必要 であれば利上げを辞さない姿勢を示した。また、ビニスマギ理事は 先週、輸入インフレをもはや無視できないと発言した。

エジプトの政情不安が原油価格を押し上げるほか、景気堅調の ドイツでは賃上げ圧力が高まりつつある。1月のユーロ圏インフレ 率は2.4%に加速し、ECBの上限を上回った。

1月のトリシェ総裁の会見を受けてユーロ翌日物無担保金利加 重平均(EONIA)先物は上昇し、早ければ7-9月(第3四半 期)の利上げの可能性を織り込んだ。エコノミストは10-12月(第 4四半期)を予想している。

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