ソフバンク:今期営業利益予想を2割増額-iPhone好調

国内通信3位ソフトバンクは、今期 (11年3月期)営業利益予想を20%上方修正した。米アップルの端末 「iPhone(アイフォーン)」代行販売などに伴う携帯電話事業の 好調が理由。

東証を通じて発表した。修正後の営業益予想は前期比29%増の6000 億円と、ブルームバーグ・データによるアナリスト22人の事前予想平 均5655億円を上回っている。孫正義社長は東証での会見で「アイフォー ンなどのスマートフォン(多機能携帯)や『iPad(アイパッド)』 が順調に売れる一方、経費は大幅に増えていない」ためと説明した。

電気通信事業者協会の統計によると、昨年3月末から12月末まで にソフトバンクが携帯契約数を11.5%増やしたのに対し、NTTドコモ やKDDIは2%強にとどまっている。

クレディ・スイス証券の早川仁アナリストは、見通しが予想を上回 ったのは「素直にサプライズ」とコメント、「携帯の加入者やARPU (契約者1人当たり月間収入)が伸びている」ことが貢献したと分析。 早川氏は今期営業利益を6109億円と予想していた。

同時に発表した昨年10-12月決算は、純利益が前年同期比2.7倍 の655億円、営業利益が同23%増の1666億円で、売上高は同13%増の 7849億円。いずれも四半期単位で過去最高。06年11月時点で1兆3660 億円あった携帯事業子会社の借入残高は、1月末現在で7450億円に減 った。

中国オンライン映像サービスに出資

ソフトバンクは、06年の事業買収時に英ボーダフォン向けに発行し た優先株と新株引受権などを買い取る方針を昨年11月に発表、財務・ 事業戦略の柔軟性確保が目的で、1月にも連結子会社のヤフーからも同 種の優先株などを買い取ると発表した。孫氏は会見で、これらは携帯債 務の「リファイナンス(借り換え)に向けた第一歩」だと述べた。

ソフトバンクは同時に、中国最大のオンライン画像配信サービス運 営企業「PPLive」の株式の35%を取得し筆頭株主になったと発表 した。孫氏によると、出資額は2.5億ドル(約200億円)。

孫社長は同社のサービスは「中国全土で120のテレビ局のチャンネ ルを同時放映し、アクティブユーザー(一定間隔の利用者)は1億人を 突破している」と述べた。その上で、アリババ・ドット・コムなど他の 出資先も合わせると、ソフトバンクグループは「中国でのインターネッ トユーザーでナンバーワンになった」と強調。アリババ傘下の企業とP PLiveとの相乗効果に期待を示した。

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