日立:通期純利益予想を増額、20年ぶり過去最高益目指す(Update2)

国内電機最大手の日立製作所は3 日、2011年3月期の連結純利益を2300億円と従来予想の2000億円か ら上方修正した。コスト削減効果や家電部門、デバイス部門などでの 損益改善が寄与する。

通期純利益の修正値は1991年3月期に計上した過去最高の2301億 円に並ぶ20年ぶりの高水準。会見した三好崇司副社長は、修正値は最低 ラインであり、「過去最高を目指す」と語った。ブルームバーグ・デー タが算出したアナリスト19人の予想平均2060億円も上回っている。

通期の営業利益予想も従来の4100億円から4400億円に増額した。 全部門で増益または黒字化を見込む。国内の「エコポイント」制度の効 果で薄型テレビなどの販売が伸びた家電部門、新製品投入や原価低減が 寄与するコンポーネント・デバイス部門、中国の昇降機が好調な社会・ 産業システム部門などが改善する。

通期の売上高予想は従来のまま9兆3000億円を据え置いた。一部案 件が後ろ倒しになっている電力システム部門や高機能材料部門が前回予 想を下回るため。

日立は総合電機メーカーの名の通り、事業領域が多岐にわたるため に相乗効果が生まれにくく、これまで経営資源の分散などがマイナスな 点として指摘されていたが、三好副社長は「構造改革を進め、着実に利 益を出せるビジネスモデルになっている」と述べた。

昨年10-12月期は、事業構造改革の進展や資材費・固定費の削減効 果などにより、全部門の営業利益が前年同期を上回った。アジアなど新 興国向けを中心に油圧シャベルが伸びた建設機械部門、自動車関連の需 要拡大の恩恵を受けた高機能材料部門が好調に推移した。

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