債券は下落、米債続落で先物は1週間ぶり安値-超長期に投資家の買い

債券相場は下落。前日の米国債相場 の続落を受けて、売り優勢の展開となり、先物相場は1週間ぶり安値 圏で取引された。半面、超長期債相場は投資家からの買いで堅調に推 移した。

損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの平松伸仁シニアイ ンベストメントマネジャーは、前日の海外市場で債券が売られたこと を受けて債券相場は軟調になったと指摘。その上で、「民間の雇用関連 指標が良かったので、米雇用統計も良い数字となり、金利上昇圧力に なる」と説明した。

東京先物市場で中心限月3月物は、前日比14銭安の139円59銭 で取引を開始した。しばらく139円50銭台を中心にもみ合っていたが、 午前10時前後から水準を切り下げた。一時は33銭安の139円40銭と、 1月27日以来、1週間ぶりの安値を付けた。午後は139円40銭台を 中心に推移して、結局は30銭安の139円43銭で引けた。

大和住銀投信投資顧問の伊藤一弥国内債券運用第2グループリー ダーは、「週末発表の米雇用統計に対する期待が高まって、米10年債 利回りが一時3.5%を付けたことを受けて、先物主導で売りが先行し た」と話した。

民間雇用統計受けて米債安

2日の米国債相場は3日続落。民間の雇用関連指標を受け、1月 の米雇用統計では非農業部門雇用者数の伸びが加速するとの見方が広 がった。米10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp)上昇し

3.48%程度。一時は3.50%と昨年12月半ば以来の高水準となった。

給与明細書作成代行会社のオートマティック・データ・プロセッ シング(ADP)エンプロイヤー・サービシズ)が発表した給与名簿 に基づく集計調査によると、1月の米民間部門の雇用者数は市場予想 を上回る伸びとなった。米労働省が4日に発表する1月の雇用統計に ついて、ブルームバーグ調査では非農業部門雇用者数は前月比14万人 の増加が予想されている。前月は10万3000人増だった。

もっとも、損保ジャパン日本興亜アセットの平松氏は、仮に米雇 用統計が強い数字となっても、「すぐに利上げという話にはならないと 思う。早期の金融緩和解除に対しては懐疑的に見ており、金利上昇は 限られるだろう」とみている。

現物債市場で長期金利の指標とされる新発10年物の312回債利回 りは、前日比1.5bp高い1.24%で始まった後、いったん1.235%を付 けた。その後は水準を切り上げ、午前10時前後に2bp高い1.245%ま で上昇した。午後は1.235-1.24%で推移している。

10年物の312回債利回りは、2日午前に4営業日ぶり高水準とな る1.245%を付けたが、そこでは買いが優勢になって同日午後には

1.215%まで低下した。クレディ・スイス証券の海老原慎司債券ストラ テジストは、「引き続き日中取引では10年債利回りの1.2%台半ばで の買い需要を探る展開」になるとの見方を示しており、この日も1.2% 台半ばの需要が相場を支えた。

中期債が安い

中期債が安い。新発5年物の93回債利回りは2.5bp高い0.525% に上昇し、1月25日以来の高水準を付けている。新発2年物の301 回債利回りは1bp高い0.205%まで上昇した。

パインブリッジ・インベストメンツ運用本部の松川忠債券運用部 長は、中期債の軟調推移について、「3月決算期末が近づき、中期ゾー ンには益出しの売りが出ているもよう。超長期債を買って、中期債や 先物を売る入れ替えの動きもみられる」と説明していた。

一方、超長期債は堅調。新発20年物の123回債利回りは一時2.5bp 低い1.935%に低下。1月11日以来およそ3週間ぶりの低水準を付け た。新発30年物の33回債利回りは2.5bp低い2.14%まで低下した。

大和住銀投信の伊藤氏は、「10年超の長いゾーンに生命保険や銀 行勢から押し目買いが入っているようだ」と述べた。

--取材協力:赤間信行 Editors:Hidenori Yamanaka,Masaru Aoki

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 池田祐美 Yumi Ikeda +81-3-3201-2490 yikeda4@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net

Rocky Swift +81-3-3201-2078 or rswift5@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE