原油高騰:航空業界のコスト押し上げ、純利益脅かす恐れ-IATA

原油価格が現行の水準を維持すれ ば、航空業界のコストの増加分が今年の予想純利益を上回り、黒字転換 した業界の収益を脅かす恐れがあるとの見方を、国際航空運送協会(I ATA)が示した。

IATAは昨年12月14日、原油相場が1バレル当たり84ドルと 想定し、航空業界の2011年の純利益は91億ドル(約7400億円)に なるとの見通しを示していた。原油相場はこの水準を約7ドル上回って いる。想定水準から1ドル上昇するごとに燃料費は16億ドル増加する ため、コストは110億ドル増える可能性がある。

IATAのビジニャーニ事務局長は文書で「原油価格は今月、急騰 している」とし、リセッション(景気後退)後に旅行客が増え始めても 原油相場の上昇が続けば「台無しになる可能性がある」と指摘。2.7% の利益率が低下するのは「悲惨だ」との見解を示した。

IATAによると、昨年は国際線の利用者が8.2%増加する一方、 輸送能力は4.4%の増加にとどまったため搭乗率は78%を上回った。 このため、純利益は推計151億ドルとなった。経済成長が改善するなか、 輸送需要は約21%増加した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は2日、91 ドル近辺で推移。IATAによると、燃料費は航空会社の営業費用の 27%を占める。

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