株投資で異彩、ガベリ氏の「5銘柄リスト」-苦戦の大手証券と好対照

マリオ・J・ガベリ氏率いる米資産 運用会社ガベリが勧める銘柄のリターンが、米株式市場で異彩を放っ ている。大手証券会社が自社アナリストの投資判断の真価を示すのに 苦戦している状況とは対照的だ。

ガベリが5年前に始めた四半期リストに載った銘柄はこれまでに 216%のリターンを生み出した。S&P500種株価指数は同じ期間に

4.7%上昇。同社は1日、この「注目すべき5銘柄」リストに米資産運 用のブラックロックと技術製品メーカーのITTを加えた。他の3銘 柄はナショナル・フュエル・ガスとマディソン・スクエア・ガーデン、 NIIホールディングス。ガベリは、市場の資産評価額に対して株価 が割安で、このギャップが縮小するとみる銘柄を選択する。

フェデレーテッド・クローバー・インベストメント・アドバイザ ーズの運用担当者、マシュー・コーフラー氏はガベリが選択する銘柄 について、「真の資産価値が株価に十分反映されておらず、株価と資産 価値が最終的に一致するとガベリ氏は確信している。事実上、一種の 裁定取引だ」と説明する。

ブルームバーグが1月7日にかけて集めたデータによると、アナ リストらに最も選好されたS&P500種構成銘柄は指数全体が2009年 3月に回復し始めてから平均73%上昇。これに対し、ガベリ氏(69) の少数精鋭「買い」リスト掲載銘柄は165%高となり、同社の顧客は恩 恵を受けた。

リストに掲載される5銘柄は、ガベリの20人の株式アナリストが カバーする約450の中小企業銘柄から選ばれる。同社によれば、昨年 11月1日にリスト掲載銘柄をそれぞれ同数購入した投資家のリターン はプラス18%と、S&P500種の8.7%高を上回った。

この結果は、S&P500種採用銘柄同士の動きが相関性を強める中 でも、投資家は個別銘柄の選択によって際立つ成績を挙げることがで きることを示すと、ガベリで機関投資家向けに株式を担当する責任者 のダニエル・ミラー氏(30)は指摘する。

同氏によれば、その中から5銘柄を選ぶ対象となる株式の時価総 額は中央値で42億ドル(約3420億円)と、S&P500種の116億ドル より小さい。ガベリが中小銘柄を好むのは、それらが購入される公算 が大きいためで、それによって、株価と資産評価額の格差が縮まりや すいという。

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