米国株:売り優勢、決算が失望誘う-中東情勢を警戒

米株式市場では売りが優勢。テ レビのセットトップボックス向け半導体のブロードコムや保険会社 アフラックなどが発表した決算が投資家の失望を誘った。エジプト での反政府抗議運動も悪材料。S&P500種株価指数のバリュエー ション(株価評価)が昨年6月以来の高水準にあったことも売りの 背景にある。

ブロードコムは5.6%安。同社が発表した四半期決算で、利益 率がアナリスト予想を下回ったのが売り材料となった。補完医療保 険最大手のアフラックは2.4%下落。同社の四半期営業利益が予想 に及ばなかった。米ゲームソフトメーカー2位、エレクトロニッ ク・アーツ(EA)は、16%の急伸。メディアのタイム・ワーナー も高い。いずれも利益が予想を上回ったのが手掛かりだった。

米証券取引所全体の騰落比率は約5対7。S&P500種株価指 数は前日比0.3%安の1304.03。ダウ工業株30種平均は1.81ド ル上昇の12041.97ドル。

USグローバル・インベスターズのシニアトレーダー、マイケ ル・ナスト氏は「この段階ではある程度、疑い深くなる必要がある」 と指摘。「これまで急激な株高が続いた。この先、横ばいあるいは 下落しても驚きはない。地政学的リスクの懸念もある。その一方、 経済統計や企業の決算は改善している。しかし、株価をさらに押し 上げるには、一層力強い数字が必要だ」と述べた。

前日の米国株は上昇。ダウ工業株30種平均は2008年6月以 来初めて1万2000ドルを上回って引けた。

中東情勢

政治的混乱は中東全域に広がっており、北海ブレント原油先物 は今週に入り、バレル当たり100ドルを超えた。CMAによると、エ ジプト国債を保証するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS) のスプレッドは、38.7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上昇し378.9bp。

ノーベル経済学賞受賞者のジョゼフ・スティグリッツ氏はブルー ムバーグテレビジョンとのインタビューで、「エジプトの騒乱が波及 するリスクが本当にある」と指摘。「石油輸出に影響が出た場合のみ、 その影響は非常に大きくなるだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は、 1バレル=90.86ドルと、約2年ぶり付近で終了した。

NYSEArca航空指数は2.5%下落。デルタ航空は3.7% 安、アメリカン航空の親会社AMRは2.1%値下がりした。

ブロードコム

ブロードコムは下落。10-12月(第4四半期)の粗利益率が

50.9%と、アナリスト予想(51.6%)を下回った。

アフラックも安い。同社の10-12月(第4四半期)決算は、 一部投資損益を除いた営業利益が1株当たり1.33ドルと、ブルー ムバーグが集計したアナリスト19人の予想平均1.35ドルを下回っ た。実現投資損失は前年同期の3億700万ドルから1億9100万ド ルに縮小した。

EAは上昇。同社10-12月(第3四半期)決算は、一部項目 を除く1株利益が59セントと、ブルームバーグがまとめたアナリ スト19人の予想平均(56セント)を上回った。一部項目を除く売 上高は14億1000万ドル。予想平均は14億3000万ドルだった。

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