ユーロ圏:12月の生産者物価、08年10月以来で最大の上昇

ユーロ圏では昨年12月の生産者物 価が2年余りで最大の上昇となった。エネルギー価格急騰が響いた。 欧州中央銀行(ECB)にとってはインフレ懸念が増大した。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が2日発表した12 月のユーロ圏生産者物価指数(PPI)は前年同月比で5.3%上昇。 上昇率は2008年10月以来で最大だった。ブルームバーグ・ニュース がまとめたエコノミスト18人の予想中央値は5.2%上昇。11月の実績 は同4.5%上昇だった。12月は前月比では0.8%上昇した。

原油価格は過去半年で12%上昇。企業がコストを製品価格に転嫁 する必要性が増している。ユーロ圏の1月の消費者物価指数もエコノ ミスト予想を上回る上昇だった。ECBのトリシェ総裁は1月26日、 物価安定維持のため「必要な措置を取る」と表明している。ECBは 今月3日にフランクフルトで政策委員会を開く。

IHSグローバル・インサイトの欧州担当チーフエコノミスト、 ハワード・アーチャー氏(ロンドン在勤)は、3日の会合ではECB が「インフレ阻止の表現を強化する公算が大きい」とした上で、2011 年の「ユーロ圏成長率が比較的低くむらがあることから、基調的なイ ンフレ率の上昇は限られると思われる」と述べた。

12月はエネルギー価格が前年同月比11.3%上昇。中間財は6.2% 上昇だった。建設とエネルギーを除いた生産者物価上昇率は3.3%。 27カ国から成るEU全体では12月のPPIは5.9%上昇(11月は

4.8%上昇)した。

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