ドイツが国債買い戻し認めず、EUは3月首脳包括合意へ産みの苦しみ

ドイツは欧州の救済基金である欧 州金融安定ファシリティー(EFSF)が高債務国による国債買い戻 しの資金を貸し付ける案を認めないとした。欧州債務危機を収束させ るための包括合意に向けた意見調整は難航している。

ドイツの当局者は今月4日の欧州連合(EU)首脳会議を控えた 記者説明で、EFSFには既発債を購入する法的権限がないと発言し た。欧州当局者らはこのような案が新たな危機対応パッケージの一部 として検討されていると述べていた。

1年に及ぶ危機を収束させるため強化された対応策がまとまると の期待から、ユーロは上昇、スペインとポルトガル、イタリア、ベル ギー国債のリスクプレミアムも縮小している。首脳らは財政規則や救 済融資の金利、国債買い戻しをめぐる意見対立を調整し、3月下旬の 首脳会議をめどに合意にこぎ着けたい考えだ。それまでの間、市場の 平穏を当面維持するために、2月会合でユーロ防衛の決意を表明しよ うと準備している。

ギリシャのパパコンスタンティヌ財務相は2日、アテネでのイン タビューで、「現在、市場では期待が膨らんでいる」として、「この 期待に十分に沿わないような案で合意するとすれば、それは大きな間 違いだろう」と語った。

ブリュッセルで4日開催の首脳会議では債務危機をめぐる選択肢 を協議し、救済基金の強化、恒久的救済メカニズム整備、財政規律の 新規則発表について自発的に定めた3月25日という期限を再確認する 見込みだ。EUのファンロンパイ大統領(首脳会議常任議長)の書簡 は、4日のサミットで首脳らが「包括的パッケージ」を3月末までに 取りまとめることに向け「明白な道筋」を設定するとしている。

ドイツの当局者によれば同国は救済基金を強化する方針だが、メ ルケル首相とフランスのサルコジ大統領はユーロ圏の競争力を強化す る一連の措置も提案する構えだ。競争力の域内格差を是正するために、 経済政策での協調緊密化や各国政府が財政再建を最優先課題とするこ とが必要だと当局者は述べた。

17カ国から成るユーロ圏で最大の経済国であるドイツは、救済取 り組み拡大の条件として、各国の財政に対する管理強化を求めている と、交渉について知る欧州の当局者4人は明らかにしていた。財政規 律違反国への制裁は1999年のユーロ導入以来、発動されたことがな い。

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