世界一の富豪スリム氏:保有株が値上がり-ゲイツ会長との差拡大か

米誌フォーブスで昨年、世界一の富 豪とされたメキシコのカルロス・スリム氏だが、保有株の値上がりで 株式市場でも米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長や米バークシャ ー・ハサウェイのウォーレン・バフェット会長を2年連続で上回る成 績となった。2011年も首位を維持し、2位以下との差を広げる可能性 がある。

スリム氏は、鉱業から通信業まで幅広い分野の企業の株式を保有 し、その大半はメキシコ企業。ブルームバーグの集計データによれば、 公表されている同氏の保有株は10年に約37%値上がりし、その価値 は700億ドル(約5兆7000億円)に膨らんだ。このうち489億ドルは、 携帯電話サービス会社アメリカ・モビル株が占める。

バークシャー株は昨年22%上昇したが、その値上がり益はバフェ ット会長が追い付くには十分でなかった。マイクロソフト株は下落し、 ゲイツ会長のリターンに悪影響を及ぼした。

米BCPセキュリティーズの調査責任者、ウォルター・モラノ氏 は、メキシコが「11年の新興市場」になり、スリム氏の資産価値を一 段と押し上げると予想。メキシコ経済の成長は、最大の貿易相手国で ある米国の景気拡大のほか、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、 中国)以外の投資機会を探す投資家によってもたらされるとの見方を 示した。

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