東芝株9カ月ぶり高値、来期業績期待し大和証CMは強気判断を維持

東芝株が続伸。1月31日に会社側 は今期の売上高計画を下方修正したが、大和証券キャピタル・マーケ ッツでは今期業績の着地は視野に入り、来期改善の可能性に言及、強 気の投資判断を維持した。米景気改善などへの期待で輸出関連を中心 に日本株全般が買われる流れも手伝い、一時日比5.7%高の517円と 昨年5月11日(526円)以来、約9カ月ぶりの高値を付けた。

大和証券キャピタル・マーケッツの佐藤雅晴アナリストは1日付 のリポートで、会社側が今期(2011年3月期)の売上高予想を従来の 7兆円から6兆6000億円に減額し、減損処理の影響があるものの、営 業利益予想は2500億円で据え置いた点を指摘。「今期業績の着地は大 枠で見えてきている」との認識を示し、視点は既に来期業績ベースの バリュエーションに移っているとした。

同氏によると、システムLSIの構造改革にめどを付けたことで 半導体事業のリスクが後退、NANDは今後スマートフォン、タブレ ットPCなど需要面で期待できる局面に入るほか、社会インフラも受 注回復で来期以降の回復が視野に入ってきているという。

同証による12年3月期の1株利益は38.7円と、今期会社側想定 比で64%増を予想。予想PER12倍程度には割安感があるとし、投資 判断「2(アウトパフォーム)」を継続している。

一方、米調査会社アイサプライは1日、米アップルが、携帯端末 である「iPhone(アイフォーン)」や「iPad(アイパッド)」 用の液晶パネルを韓国LGディスプレイ、東芝モバイルディスプレイ、 シャープから調達する見通し、と発表。今回発表について、東芝の大 森圭介氏はコメントを避けた。

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