ホイットニー氏が確信する米地方債デフォルト予想-数字の裏付けなし

「地方債のデフォルト(債務不履行) が頻発する見通しに疑いの余地はない」-。米国の著名銀行アナリ スト、メレディス・ホイットニー氏は、昨年12月19日放送のCB Sの番組「60ミニッツ」で、自分に言い聞かせるようにこう語った。

これに対してインタビュアーのスティーブ・クロフト氏は「『頻 発』とは具体的に何件か」と質問。銀行株の分析力で定評があるホ イットニー氏(41)は「かなりの規模のデフォルトが50-100件起 きる可能性がある。それ以上かもしれない。金額は合計で数千億ド ルに上る」と答えた。

この発言が1カ月にわたる騒ぎのきっかけになった。カリフォ ルニア州のロッキャー財務官は、ホイットニー氏の予想を「大げさ な予言」と指摘。全米都市連盟(NLC)の調査ディレクターは「驚 くべき理解の欠如」と批判した。債券ファンド最大手、パシフィッ ク・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のビル・グロ ース氏は単にホイットニー氏の「考え方」には同意しないとの立場 を示した。

ホイットニー氏は1月30日のインタビューで、注目を浴びてい る自身の予想について、具体的な数字の裏付けはないと説明。「現段 階では推量であり、およその程度を示したものだ。いずれ正確さが 証明される」と語った。

一方、地方債からは投資資金が流出している。1月19日終了週 の地方債投信の純流出額は約40億ドル(約3300億円)と、リッパ ーUSファンド・フローズが1992年にデータ集計を開始して以降 の最高水準となった。リッパーによると、純流出は10週連続で、金 額は計206億ドルに達している。メリルリンチ・ミュニシパル・マ スター・インデックスによると、地方債の投資収益率は、昨年10- 12月(第4四半期)に16年ぶりの大幅な落ち込みを記録した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE