ホンダ:CRVは米で能力増強、次期モデルは現地対応へ

自動車メーカーで国内3位のホンダ は、スポーツ型多目的車(SUV)の「CR-V」について、次期モ デルから北米の同モデルの生産能力を増強して対応する。次期モデル は今秋に投入の予定。

ホンダの北條陽一取締役は2日の共同インタビューで、日本から 輸出が増えているCR-Vについて、米国で新型モデル投入に合わせ て生産能力を増強することを明らかにした。現在CR-Vを生産してい るのは米オハイオ州とメキシコ工場。米国需要増の取り込みと為替対 応のため。ホンダは国内で年間約7万台のCR-Vを生産しているが、 約半数は米国へ輸出。10年の国内販売は約3700台。米国で10年のC R-V販売は約3万7000台だった。

また、北條氏は米国で販売好調のミニバン「オデッセイ」などに ついても、米アラバマ工場の生産能力を引き上げると述べた。当面の 措置として2月から1日当たり600台の生産能力を650台にする。

米市場でのシェアについて、北條氏は足元の10.6%から11年に 11%へ拡大する目標を示した。ホンダは11年に米国販売10%増を計 画しており、車種別ではオデッセイや「パイロット」などの比較的に 新しく投入したカテゴリーで伸びる可能性が高いと述べた。米国の生 産能力は現在約160万台で、工場稼働率は約85%。

髙木証券の勇崎聡株式情報部長は「通貨の関係が重要になってき ていることが示された動き」と指摘した上で、「SUVの販売はアジア より米国が中心なので、ドル建てで、北米の通貨圏で対応するのは正 しい判断だ」と評価した。

米国では現地調達率を見直しも

為替対策に関して、北條氏は、国内生産を落とすのは現在の車種 構成の問題から難しいと述べる一方、構成部品の価格を抑えることで コストを引き下げられると述べた。現行モデルで部品だけを代えるの は難しいが、新モデル投入の際に「競争力のある部品」の調達率を増 やすという。

国内生産の小型車「フィット」は、海外調達部品の割合が現在17% だが、次期モデルでは3割程度に引き上げたいという。また、小型車 「シビック」は現在ほとんどが日本製の部品だが、次期の海外調達率 は1割程度に引き上げたいと述べた。

一方、現地調達率が98%程度に上る米国生産のシビックについて、 北條氏は「行き過ぎ」という声もあると述べた。「何が何でも現地調達 ではなく、グローバルにみて競争力あるところから調達する」ことを 検討しているという。

現在の為替水準に関して、北條氏は変動のスピードについていけ ないという見方を示した。1ドル=90円から80円台前半への対応に ついては「生産にフレキシビリティがあったので対応できた」と述べ たが、80円よりも円高になった場合、その「フレキシビリティも限界 にきている」という。ホンダの工場では複数の車種を入れ替えて生産 できる設備になっており、需要に応じて生産工場の変更が可能。

また、インドの二輪車事業で現地合弁ヒーローホンダの株式売却 に関して、北條氏は関連費用の一部が今期業績に影響してくることを 明らかにした。

ホンダの2日の株価終値は前日比0.9%高の3575円で、年初来で は11.2%の上昇となっている。

--取材協力:向井安奈 Editor:Hideki Asai、Tetsuzo Ushiroyama

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井上加恵 Kae Inoue

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