米NY州高裁、MBIAの訴え退ける-メリル部門の訴訟で

(3段落目以降に広報担当者のコメントなどを追加して更新 します)

【記者:Karen Freifeld】

2月1日(ブルームバーグ):契約に違反したとして米金融保証会 社(モノライン)のMBIAが現在米バンク・オブ・アメリカ(BO A)傘下にあるメリルリンチの部門を相手取って起こした訴訟で、米 ニューヨーク州高裁は1日、MBIAの訴えを退けるとの判断を下し た。

MBIAは住宅ローン関連証券のデフォルト(債務不履行)に備 えた保証の販売に関し、メリルリンチ・ピアス・フェナー・アンド・ スミスとメリルリンチ・インターナショナルを訴えていた。高裁の判 断を受け、MBIAは上訴する意向を示した。

MBIAは債務担保証券(CDO)に関するクレジット・デフォ ルト・スワップ(CDS)と関連する保証57億ドル(約4600億円) 相当について、支払い解消または回収を求めていた。

MBIAと傘下のラクロス・ファイナンシャル・プロダクツは、 MBIAへのCDS契約販売に関するメリルの取り組みについて、 2006年7月から07年3月にかけて「米サブプライム(信用力の低い 個人向け)住宅ローン市場が悪化したことに伴い、数十億ドル相当の 負担を減らすより大きなスキーム」の一環だったと主張していた。

この日の判断によると、原告側が被告側の助言に頼れず、取引を 評価する能力があり、リスクを理解し、受け入れた場合は、当事者間 の協議に続き実施される特定の免責条項が契約には盛り込まれていた。

下級審の判断

下級審は昨年4月、MBIAの申し立て6件のうち5件を退けて おり、高裁はこの判断を支持した。高裁は、下級審が審理を認めた契 約違反に関する申し立てについても退けたことになる。

MBIAの広報担当ケビン・ブラウン氏は電子メールで配布した 発表文で、「この日の高裁判断に対して、われわれは敬意を示しなが らも強く反発しており、上訴する」と指摘した。

BOAの広報担当ビル・ホールディン氏は、同行が高裁の判断に 満足していると指摘。「全会一致の判断は、MBIAの申し立ては決 して正当なものではないとの当行の見解と一致する」と電子メールを 通じて述べた。

米株式市場でMBIAの株価は一時5.9%安と急落。しかし、そ の後上昇に転じ、前日比1.4%高の10.85ドルで終了した。

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