パナソニック:5000億円のSB発行へ-短期負債返済原資に

家電メーカー国内最大手のパナソニ ックは2日、2月以降に5000億円以内の無担保普通社債を発行すると 発表した。国内で募集する。短期有利子負債の返済原資に充て、長期 への借り換え比率を高め、財務基盤の安定性を高めるのが狙いとして いる。発行価額や利率などは、今後決定する。

同日の会見で上野山実常務は起債の目的について「資金が足りな いから社債を発行するのではない。全体の負債を増やすつもりもな い」と強調。「昨年3月末と比べて短期有利子負債が全体の6割くら いに増えており、長期有利子負債のウエイトを上げたいため」と説明 した。

昨年末時点の流動負債における「社債と短期借入金の合計残高」 は9479億円と、9カ月前の昨年3月末に比べ6488億円も増加。これ は、三洋電機とパナソニック電工を完全子会社化するため、株式公開 買付(TOB)資金が必要になったことが要因。

上野山氏は、余剰資金として自由に使えるフリーキャッシュフ ローが昨年末時点で約2200億円のプラスだったことを明らかにした上 で、今年3月末は「マイナス5000億円から6000億円の間くらいにな るだろう」と述べた。

大和証券キャピタル・マーケッツの大橋俊安チーフクレジットア ナリストは、現在の社債市場が「金融危機以降、スプレッドが右肩下 がりの傾向にあり、調達金利水準という意味では企業にとって良好な 環境」と指摘。その上で「パナソニックのような高格付けで信用力の 安定した銘柄は、投資家から人気を集めると予想される」との見方を 示した。

パナソニックの格付けは、米ムーディーズが「A1」、米スタンダ ード・アンド・プアーズ(S&P)が「A+」を付与している。

--取材協力 林晴美 Editor:Tetsuki Murotani Takeshi Awaji

Mikako Nakajima Makoto Uenoyama

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