エルピーダ:10-12月は5四半期ぶり最終赤字-PC向け悪化

DRAMメーカー世界3位のエルピ ーダメモリは2日、2010年10-12月期の連結純損益が296億円の赤字 (前年同期は211億円の黒字)だったと発表した。パソコン(PC)の 需要が減少し、PC向けDRAMの価格が下落したことが響いた。最終 赤字は2009年7-9月期以来、5四半期ぶり。

ブルームバーグ・データが算出した担当アナリスト7人による純損 益の予想平均は153億円の赤字で、赤字幅は市場予想よりも膨らんだ。 同社は収益が市況に大きく左右される収益構造のため、通期の業績予想 を公表していない。

同四半期の営業損益は269億円の赤字(同304億円の黒字)だった。 09年4-6月期以来、6四半期ぶりに営業赤字に転落した。売上高は前 年同期比36%減の971億円。7-9月期に比べて10-12月期のエルピ ーダのDRAM平均販売単価は37%下落、この価格下落と円高で計650 億円の減収につながった。

DRAMのスポット価格情報を提供するDRAMエクスチェンジ社 によれば、指標とされる容量1ギガ(ギガは10億)ビットの汎用DRA M1個当たりの価格は10-12月期に約47%落ちた。

DRAM価格は底値、1-3月期は上昇へ

ただ白井康雄最高財務責任者は会見で、足元のDRAM価格が上昇 していることを指摘し、「ここ数日の上昇で底値だという認識が行き渡 ってきている」と説明。PCメーカーによるDRAM搭載量の増加やD RAMメーカーの生産調整、台湾メーカーなどが春節(中国の旧正月) を返上して生産を続けていることなどを例に挙げ、1-3月期の価格は 「着実に上がっていくのではないか」との見通しを示した。

同社は価格変動の激しいPC向けから需要が拡大しているスマート フォン(高機能携帯端末)やタブレットPC向けの付加価値の高いプレ ミアDRAMの強化に軸足を移しており、11年度中に広島工場(広島県 東広島市)をプレミアDRAM向けに転換する計画。

10-12月期のプレミアDRAMの売上高構成比は約40%だったが、 会見に同席した木下嘉隆執行役員は「モバイル(携帯端末)向けのプレ ミアDRAMは2月以降、急激に伸びる」とみており、1-3月期は50 %まで高まる可能性があるとの見通しを示した。

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