米国株:上昇、ダウ08年6月来初の12000ドル台で終了

米株式相場は上昇。ダウ工業株 30種平均は、2008年6月以来初めて1万2000ドルを上回って終 えた。米国と中国で製造業の拡大が示されたほか、小荷物輸送のユナ イテッド・パーセル・サービス(UPS)の発表した決算が予想を上 回る業績だったことに反応した。

UPSは4.2%高。資源のフリーポート・マクモラン・カッパ ー・アンド・ゴールドやアルミ生産のアルコアも高い。銅相場が最高 値を更新したのが材料となった。製薬のファイザーも決算を手掛かり に上昇。この日は、バンク・オブ・アメリカ(BOA)を中心に金融 株が値上がりした。BOA傘下のメリルリンチがMBIAから訴えら れた訴訟で、MBIAの訴えが却下されたこと好感された。

S&P500種株価指数は前日比1.7%高の1307.59と、昨 年12月1日以来の大幅高。過去2日間の上昇率は2.5%となり、エ ジプトの騒乱を材料にした1月28日の下げを埋めた。ダウ工業株 30種平均は148.23ドル上昇の12040.16ドル。

スチュワート・キャピタル・アドバイザーズ(ペンシルベニア 州インディアナ)の調査ディレクター、マシュー・ディフィリッポ氏 は、「持続的な成長局面に入ったことを示唆する多くの材料がある」 と述べ、「企業の業績は良好だ。中国当局はインフレ抑制に苦戦して いるが、経済はなお力強い。絶対ベースでの株価は割安な水準にある。 債券や現金と比較してもそうだ」と続けた。

S&P500種株価指数は年初から4%上昇。政府による景気対 策や企業の好決算が寄与している。今月10日以降に決算を発表した 204社のうち、約74%で利益が予想を上回った。

ISM製造業指数

米供給管理協会(ISM)が発表した1月の製造業景況指数は

60.8と、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中 央値58を上回った。同指数では50が製造業活動の拡大と縮小の境 目を示す。この指数発表後、株は上げ幅を拡大した。

米国内総生産(GDP)は昨年第4四半期に前期比年率3.2% 拡大。前四半期の2.6%増から伸びが加速した。前日発表のシカゴ 地区の製造業景況指数は1988年以来の高水準を記録、個人消費も予 想を上回る伸びだった。

UPSの2010年10-12月(第4四半期)決算は、利益がア ナリスト予想を上回った。ホリデーシーズンの好調な需要を背景に取 扱量が増加した。

S&P500種が1300台

同社の1日の発表によれば、調整後の1株当たり利益は1.08ド ルと、ブルームバーグがまとめたアナリスト23人の予想平均 (1.05ドル)を上回った。売上高は前年同期比8.4%増の134億 2000万ドル。アナリスト予想の平均を上回った。

S&P500種が前回、1300を上回って終えたのは2008年8 月。アウアーバッハのグローバル・テクニカルストラテジスト、リチ ャード・ロス氏(ニューヨーク在勤)は「現在、相場の勢いと基本的 な要因は非常に強く、心理的な水準がこの上昇局面を終わらせること はないだろう」と指摘。「悪いニュースにも相場が前向きに反応する のは、強い底流を示唆している」と述べた。

中国物流購買連合会が発表した1月の製造業購買担当者指数 (PMI、季節調整済み)と、HSBCホールディングスとマークイ ット・エコノミクスが発表したPMIは、いずれも製造業活動の拡大 と縮小の境目を示す50を上回った。

S&P500種株価指数の素材株指数は2.8%高。産業別10指 数の中で最大の値上がり率だった。フリーポートは4.9%高、アル コアも4.5%上げた。

BOAは4.2%高。S&P500種株価指数金融株指数は

2.2%上昇し、産業別10指数の中では2番目に高い上昇率だった。

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