2月1日の米国マーケットサマリー:ダウ平均は12000ドルで終了

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3834 1.3694 ドル/円 81.36 82.04 ユーロ/円 112.55 112.34

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 12,040.16 +148.23 +1.2% S&P500種 1,307.58 +21.46 +1.7% ナスダック総合指数 2,751.19 +51.11 +1.9%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .61% +.05 米国債10年物 3.44% +.07 米国債30年物 4.61% +.04

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,340.30 +5.80 +.43% 原油先物 (ドル/バレル) 90.67 -1.52 -1.65%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルがすべての主要通貨に対し て下落。米供給管理協会(ISM)製造業景況指数が7年ぶりの高水 準となったことを手掛かりに、高利回り通貨への需要が膨らんだ。

ユーロはドルに対して昨年11月以来初めて1ユーロ=1.38ド ルを突破した。1月のユーロ圏製造業景気指数(改定値)が前月から 上昇したことや、ユーロ圏の救済基金が財政難に陥っている国の国債 を引き受ける可能性があるとの観測が背景。韓国ウォンは同国輸出 が予想以上の伸びを示したことをきっかけに高い。エジプトの情勢悪 化懸念が緩和するなか、イスラエル・シェケルも値上がりした。

シティグループのG10通貨戦略責任者、スティーブン・イング ランダー氏は、「世界経済には統計データで著しい強さがみられる分 野が3つあることを市場は示している」と指摘。「それは米国の成長 と欧州の製造業、アジアでみられる成長だ。市場は過去2日間、エジ プトのリスクにも一段と慣れてきている」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時59分現在、ドルはユーロに対して前 日比0.9%安の1ユーロ=1.3824ドル(前日1.3694ドル)。一 時は1.3836ドルと、昨年11月9日以来の安値を付けた。ドルは 円に対して0.8%安の1ドル=81円37銭(同82円04銭)。一 時は81円32銭と、3日以来の安値となった。円はユーロに対して 1ユーロ=112円48銭(同112円34銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。ダウ工業株30種平均は、2008年6月以来 初めて1万2000ドルを上回って終えた。米国と中国で製造業の拡大 が示されたほか、小荷物輸送のユナイテッド・パーセル・サービス (UPS)の発表した決算が予想を上回る業績だったことに反応した。

UPSは4.2%高。資源のフリーポート・マクモラン・カッパ ー・アンド・ゴールドやアルミ生産のアルコアも高い。銅相場が最高 値を更新したのが材料となった。製薬のファイザーも決算を手掛かり に上昇。この日は、バンク・オブ・アメリカ(BOA)を中心に金融 株が値上がりした。BOA傘下のメリルリンチがMBIAから訴えら れた訴訟で、MBIAの訴えが却下されたこと好感された。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比1.7%高の1307.57と、昨年12月1日以来の大 幅高。ダウ工業株30種平均は148.23ドル上昇の12040.16ドル。

スチュワート・キャピタル・アドバイザーズ(ペンシルベニア 州インディアナ)の調査ディレクター、マシュー・ディフィリッポ氏 は、「持続的な成長局面に入ったことを示唆する多くの材料がある」 と述べ、「企業の業績は良好だ。中国当局はインフレ抑制に苦戦して いるが、経済はなお力強い。絶対ベースでの株価は割安な水準にある。 債券や現金と比較してもそうだ」と続けた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。米供給管理協会(ISM)の製造業景況指数 の上昇が手掛かりとなった。2年債と30年債の利回り格差は過去最 大付近に拡大した。

株式・金属相場が上昇したことも背景に国債相場は下落。またエ ジプトの反政府デモで軍がデモ隊には発砲しないと表明したことで、 逃避先としての国債需要も低下した。4日には、1月の米雇用統計が 発表される。

ウェルズ・ファーゴで約30億ドルの債券運用に携わるジェイ・ ミューラー氏は、「ISMの統計は非常に力強かった」と指摘。「成 長が力強さを増している。ようやく雇用に伸びが見られるようになる かもしれない」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間2時4分現在、30年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の4.60%。同年債(表面利率4.25%、 2040年11月償還)価格は15/32下げて94 10/32。

30年債と2年債の利回り格差は4.03ポイント。過去最大は1 月28日に記録した4.04ポイント。

2年債利回りはこの日は4bp上げて0.60%。10年債利回り は5bp上昇し3.42%。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。インフレ加速を警戒し、ヘッジ としての金買いが活発化するとの思惑が背景にある。前月は月間ベー スで昨年7月以降で初のマイナスとなっていた。

前日の商品市場では原油価格が2年ぶり高値を付けた。欧州連合 (EU)統計局(ユーロスタット)が同日発表した1月のユーロ圏消 費者物価指数(速報値)は前年同月比2.4%上昇。エコノミストの予 想を上回る上昇となった。インフレ加速は韓国やインドネシアでも明 らかになった。前月の金相場は6.1%の値下がり。昨年は30%値上 がりし、12月には過去最高値を記録していた。

ユーロ・パシフィック・キャピタル(ニューヨーク)のシニアエ ノミスト、マイケル・ペント氏は、「インフレの波は世界中に広がり、 やがては各国の海岸に押し寄せる」と語る。「ポートフォリオに金な どの価値保存手段を加えるとの決定は必至だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 4月限は前日比5.80ドル(0.4%)高の1オンス=1340.20ドル で終了した。過去最高値は昨年12月7日に記録した1432.50ドル。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反落。エジプト騒乱がスエズ運河を 経由する原油供給の障害につながるとの懸念が和らぎ、前日の2年ぶ り高値から下げた。北海ブレント原油は前日に続いて1バレル当たり 100ドルを上回った。

1日当たり220万バレルの原油が輸送されるスエズ運河の当局 者らは、通常通り船舶の運航が続いていると述べた。石油輸出国機構 (OPEC)のバドリ事務局長は前日、政情不安が輸送に影響を及ぼ した場合は増産で対応する意向を示していた。

BNPパリバ・コモディティ・フューチャーズのブローカー、ト ム・ベンツ氏(ニューヨーク在勤)は、「エジプト騒乱はこれまでの ところ、原油動向に一切影響していない。障害が生じた場合はOPE Cが補う意向を示している」と指摘。「前日までの2営業日で力強く 上げてきた。今は一服時だ。プレミアムはやや縮小しつつある」と述 べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比1.42ドル(1.54%)安の1バレル=90.77ドルで終了。前日 は2008年10月3日以来の高値となる92.19ドルだった。過去1 年間では22%値上がりしている。

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