スペインの格付け「AA」を維持、年金改革を評価-S&P

格付け会社スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)は、スペインの信用格付けを「AA」に維 持した。同国の年金改革が有意義なコスト節減につながると評価し た。

S&Pの1日の発表によると、見通しは引き続きネガティブ (弱含み)。S&Pはスペインが昨年、財政赤字を国内総生産(G DP)の9.3%とする目標を達成したとみている。また、2011年 も目標の6%付近となると予想。一方、成長率については政府見通 しよりも弱気の予想を示した。

S&Pの信用アナリスト、マルコ・ムルシュニック氏は発表資 料で、「最近採用された年金改革計画が完全に実践されれば、中・ 長期的に社会保障支出の大幅な節減につながると考えている」と説 明した。

国債利回り上昇に見舞われているスペインでは先週、政府が年 金支給開始年齢の引き上げを閣議で承認した。財政再建への市場の 信頼強化につながることを期待している。

S&Pはスペインの2011年成長率を0.7%と、政府見通しの

1.3%よりも低く見積もる。同社は「今回の景気回復には相当の下 振れリスクがあると考えている」と指摘。民間部門の負債圧縮が続 くことや、緊縮財政、高失業率、金融部門の緊張、対外債務をリス ク要因に挙げ、「これらの要素がスペイン経済を外部資金調達環境 の突然の変化に対して脆弱(ぜいじゃく)にし、景気回復をもたつ かせる可能性がある」と分析した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE